新潟大学
私の週2回の授業とドイツ人の先生の授業週1回を合わせて、ドイツ語を習得していく授業です。対象は理工系学生。
半年で2回(予定)の試験と平常点で評価を決定します。 平常点は、出席はもちろんですが、毎回出す宿題をちゃんとやってあるかどうかが大きなポイントとなります。 辞書は授業で説明するまで買わないで下さい。
ドイツ文学の代表的な短篇小説であるゲーテの『若きウェルテルの悩み』とシュトルムの『みずうみ』を読みながら、ドイツ市民のありかた、ドイツ文化の特性、小説という装置の様相、現代日本との接点などさまざまな問題を考えていきます。
レポート2回で評価を決定します。出席はとりませんが、授業中の私語2回で聴講許可取り消しとします。
「日本近代社会の学歴と階層と文化」をテーマとします。皆さんにも無縁ではない「学歴」の問題を中心として、明治以降の日本で社会階層と文化がどのような関わりを持っていたか、その際「学歴」がいかなる役割を果たしたかを追究します。
演習では下の文献を教科書として、レポーターに要約と問題提起をしてもらいながら、全員で討論をします。 日本語の文献ばかりですので、1回につき70〜100ページ程度進みます。
授業ではレポーターだけでなく、受講者全員が指定された分量を読んでくる必要があります。 演習ですから、意見を述べない人は評価されません。 1回の授業で1度も発言しなかった人は欠席扱いとなります。
・天野郁夫『学歴の社会史』(新潮社)品切れにつきプリント(「講義概要」には受講者が購入と書きましたが、その後品切れと分かりましたので、プリントに切り替えます。)
・竹内洋『立身出世主義』(NHK出版)¥1020
・竹内洋『学歴貴族の栄光と挫折』(中央公論新社)¥2400
・筒井清忠『日本型「教養」の運命』(岩波書店)¥1800
テーマ:音楽と評論
クラシック音楽が評論でどう扱われているかを勉強し、音響芸術と文字テクストという異分野間の交流と関連性を考えると同時に、クラシック音楽の基礎知識を修得することを目標にします。
吉田秀和、五味康祐、フルトヴェングラーなどが音楽を論じたテクストを読みながら、取り上げられている音楽、関連する音楽を聴いていきます。テクストはすべてプリントして配布します。
クラシック音楽に興味を持つ人を歓迎します。もちろん、知識はないけどこれから勉強していきたいという意欲を持った人も含めてです。
評価はレポート2回と出席によります。欠席の多い人にはレポート提出資格を認めません。
要するにドイツ語の読解力養成の授業です。ベンヤミンもヘーゲルもマルクスもニーチェもハイデガーもドイツ語で本を書きました。これらの思想家を本格的に知ろうとするなら、ドイツ語を知らずしては不可能です。
最初は初級文法終了程度で読める簡単なテクストを読み、最終的にはドイツの雑誌を読める程度の力を涵養したいと思います。
また学習辞典以外の辞書、および高等文法書に関する秘伝(?)を授けます。
語学の授業なのでマジメに授業に出、かつ予習をする必要があります。評価は平常点で決定。
第T期@の授業の続きです。
第T期で「日本近代社会の学歴と階層と文化」をテーマとしたのに続き、同じテーマで英米の場合はどうなのかを追求します。
演習では下の文献を教科書として、レポーターに要約と問題提起をしてもらいながら、全員で討論をします。 日本語の文献ばかりですので、1回につき60〜90ページ程度進みます。
授業ではレポーターだけでなく、受講者全員が指定された分量を読んでくる必要があります。演習ですから、意見を述べない人は評価されません。1回の授業で1度も発言しなかった人は欠席扱いとなります。
・J・キーツ『学歴病患者たち』(東大出版会)品切れにつきプリント
・E・H・ロペス『ハーバードの神話』(TBSブリタニカ)品切れにつきプリント
・M・ヤング『メリトクラシー』(至誠堂)1800円
・E・ウォー『ブライヅヘッドふたたび』(筑摩書房)品切れにつきプリント
「人種差別」をテーマとします。 世界史において、そして近代戦争において、常に重要な要素であり続けてきた人種差別について、本を読みながら勉強していきます。 そして現在もなお様々な事件やテクストに隠されている人種差別を読みとる能力を涵養したいと思います。
授業では下記の本を教科書として精読しつつ、他の文献も補助として使いながら、この問題を検討していきます。 参加者は毎回決められた分量を全員が読んでこなくてはなりません。 また意見を積極的に開陳してもらいます。 黙って教師の話を聞いているだけの授業ではありません。 発言しない学生は評価が低くなりますので、そのつもりで。
評価は、出席、授業中の報告や発言、最終レポートなどで総合的に決定します。
・ポール・ゴードン・ローレン『国家と人種偏見』(TBSブリタニカ)3200円
「共産主義批判を読む」をテーマとします。 ソ連の崩壊で思想的影響力は低下したコミュニズムですが、かつては知識人の大半が少なくとも心情的にはコミュニズムに共感を持っていました。 また柄谷行人など、旧来のマルクス主義を修正する形で現代にコミュニズムを甦らせようとする思想家も今なお絶えません。 ここでは、マルクス主義全盛時代に共産主義を批判した人たちの文章を読み、現代思想に関する理解を深めることを目標とします。
授業では、下に挙げた文献を教科書として、レポーターに要約と問題提起をしてもらいながら、全員で討論をします。 1回につき40〜60ページ程度進みます。 レポーターだけでなく、受講者全員が指定された分量を読んでくる必要があります。 演習ですから、意見を述べない人は評価されません。 1回の授業で1度も発言しなかった人は欠席扱いとなります。
評価は、出席、レポーターとしての有能さ、意見を述べた回数と内容、そして最終レポートにより総合的に決定します。
・小泉信三『共産主義批判の常識』(講談社学術文庫)品切れにつきプリント
・レイモン・アロン『知識人とマルキシズム(原題:知識人の阿片)』(荒地出版社)品切れにつきプリント
週1度、非常勤講師として敬和学園大学に出講しています。
前期はゲーテの『若きウェルテルの悩み』とシュトルムの『みずうみ』、後期はトーマス・マンの『トニオ・クレーゲル』と『ヴェニスに死す』を読みながら、ドイツ市民のあり方がドイツの代表的な短篇小説にどのように現れているかを見、ドイツにおける「市民」の問題点を考えていきます。