こんな古本屋は廃業しろ!

 

 最近インターネットの浸透とともに、ネット上の古本屋も増えている。

 これは、私のような商売をしている人間にとってはうれしいことだ。一部の店が時々発行するカタログに目を通したり、時間をかけて店頭めぐりをせずとも、パソコンの検索で探求書を見つけ注文することが可能になったからだ。実際、インターネット上で見つけ購入できた古本も何冊かある。

 今後ネットに参加する古本屋はますます増えるだろう。こうした傾向は大歓迎である。

 しかし、数が増えると、残念ながら中にはフトドキな古本屋も混じってしまうようだ。

 その典型例が、辰書房(東京都練馬区)である。

 私は数年前、ネット上の検索で、長らく探していた本がこの店に在庫していると知り、注文を出した。注文を承ったという返事が来た。

 ところが、本はいつまでたっても送られてこない。しばらくして問い合わせをしたところ、もう少し待ってくれと言う。

 その理由は以下の通りである。本は箱に入れて収納業者に預けてあるが、その箱を開けて中身を取り出すのは1ヶ月に1回である。また、どの箱にどの本が入っているか記録をしていないので、うまく該当の箱に当たるまでに数ヶ月かかるかも知れないから、というのだ。1回に開ける箱は30程度なのだそうである。

 私は内心あきれてしまった。

 第一に、最初に注文した時そういう説明は全然受けていなかったのである。それならそうと初めに言うべきであろう。第二に、不動産がバカ高い東京のことだから商品を箱に入れて収納業者に預けるのは仕方がないとして、どの箱に何を入れたかくらいは記録にとっておくべきではないか。いつ目的の本に行き着くか分からないというのは、いくら何でも商売人としては無責任すぎる。

 しかし私は注文した本がどうしても欲しかったので、それなら待ちましょうと返事をした。

 だが、本はいつになっても送られてこない。途中一度電話を入れて訊いたが、まだ見つからないという。

 そしてそれからだいぶたって、また私は電話をかけた。最初の注文から1年以上が経過していた。

 店主は私の注文に関する記憶がかなり怪しくなっているようだった。かくかくの本を注文して、箱が出てくるまで待ってくれと言われているのだと改めて説明すると、「あると思ったんですが、ないようなので、注文を取り消させてください」と言う。

 「いったん注文を受けていながら、1年以上たって当該の本がないと言い出すのは、無責任じゃないか」と抗議したところ、「それなら注文しなくて結構だ」と言うなり電話を切った。

 ふざけた野郎である。商売人としての最低限のマナーも身につけていない。

 この店は「近現代史」が専門分野なのだそうだが、笑止千万なことにHPの表紙にはこんな文句を載せている。「朝鮮人・中国人女性のいわゆる『従軍慰安婦』の生命をかけた訴えにたじろぐ、戦後の日本人。われわれはどこに行くのか……」

 朝鮮人や中国人のことを心配するより、まず身近な日本人に迷惑をかけていないかどうか真剣に反省することの方が先決ではないかと思うが、どんなものだろう。

 或いは、バカでマナーのかけらもない人間ほど、遠い国の「人権」が気になるのかも知れない。

 ちなみにその時注文して手に入らなかった本は、まもなく再版されて新本で入手できた。

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