かねてから疑問に思っていたことを書く。
映画館には各種割引があるが、その中にレディースデーというのがある。
女は誰でも入場料金が割引になる （大抵は、通常料金１８００円のところ１０００円） という日だ。
新潟市内の映画館で言うと、全館にこの割引がある。（シネ・ウィンドをのぞく。） 館によって水曜日のところと金曜日のところがあるが、いずれにせよその日は原則、女なら誰でも１０００円で映画が見られるわけである。
男だから裕福である、とは限らない。 私のごとき中年男でも、３人の豚児を養うのにかなりカネを食っている。 親元から会社に通っている独身女性の方が私よりはるかにカネを自由に使えるはずである。
だから、男であれ、安い料金で映画が見られるならそれに越したことはないのである。
まして学生なら、男の方が裕福なんてことは全然ないはずである。
女子学生が水曜日か金曜日に１０００円で映画が見られるのに、男子学生は通常学生料金の１５００円というのは、明らかな差別である。
今どき、大学の中や公的機関で男女を逆にして同じようなことをやったら、すぐに「女性差別だ」の声が上がるのに、映画館に関してはそれが起こらないのはどういうわけだ！？
ことは映画館だけではなく、ガソリンスタンドなど日本社会全体が「女」に甘いのであるが、私が日頃この問題をいちばん痛感するのが映画料金なので、ここでは映画にしぼって書いてみた。
というのも、実は先日新聞を読んでいたら、日本のある町の映画館では、レディースデーだけではなく、メンズデーも設けている、と書かれていて、納得したからだ。
やればできるのである。 新潟の映画館も本気で検討して欲しいものだ。
（２０００年４月２２日）
上記の一文をこのサイトに載せて１年余りが過ぎた。 その正当な主張が認められたため・・・・・・かどうかは知らないが、朗報である。
２００１年７月に新潟市３番目のシネマ・コンプレックスとして開館するＴジョイにメンズデーが設けられるという。 火曜日は男性はすべて１０００円になるということだ。
既存のシネコンでも色々な形で料金の割引を行っているが、メンズデー制度を他館でも是非導入して欲しいものだ。
（２００１年６月１５日）
またまた朗報である！ ユナイテッドシネマ新潟で、７月１６日から、毎週月曜がメンズデーとなり、男は１０００円で映画を見ることができるようになる。 ７月１４日に開館したＴジョイへの対抗策であることは言うまでもない。
この調子で行くと、ワーナーマイカルシネマズでも早晩メンズデーが導入されるのではなかろうか。
市内の映画館では、他にも様々な割引制度がすでに行われている。 レディスデーや毎月一日の映画の日以外にも、例えば、
（１）ワーナーマイカルシネマズは１２００円の作品無指定前売り券を売り出している。 新潟大生協で発売中。 また、６回入場で１回無料になるポイントカードも期間限定で実施中。
（２）ユナイテッドシネマでは１０００円で入会できるポイントカード会員制度をやっている。 入会すると１２００ポイントをもらえる。 平日は１０００ポイントで映画が１本見られるので（土日祭日は１２００ポイント）、つまり入会金の１０００円ですでに平日なら１本映画が見られ、なおかつ２００ポイント余る。 会員はサービスデー以外でも１５００円で映画を見ることができ、なおかつ入場料の１割がポイントとして加算され、また同伴者１名に限りその入場料の１割もポイントに加えられるので、使い方によってはかなり得になる。
新潟市内の映画入場料は、こうしてみるとかなり価格破壊が進んでいると言っていい。 そもそも従来が高すぎたのだけれど、歓迎すべき現象であろう。
（２００１年７月１４日）