捕鯨問題最新情報(8) 2013年8月〜

 

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2013年   ↓ 

 

・12月24日(火)  産経新聞インターネットニュースより。

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/131224/trd13122413120005-n1.htm 

 豪が捕鯨監視で航空機派遣 2013.12.24 13:11

 オーストラリアのハント環境相は22日、南極海での日本の調査捕鯨船と反捕鯨団体の活動を監視するため、同海域に国境警備当局の航空機を派遣すると発表した。捕鯨シーズンが始まる1月から監視活動に当たる。ハント氏は「捕鯨船と反捕鯨団体の衝突の危険性を考えると、オーストラリアが監視の目を光らせることは重要。衝突防止が目的だ」と述べた。(共同)

・12月21日(土)  本日の産経新聞 (紙媒体) より。

 SSの抗議活動念頭 反捕鯨「暴力自制を」 米など共同声明

 【シンガポール=吉村英輝】 反捕鯨を掲げるオーストラリア、オランダ、ニュージーランド、米国の4カ国は20日、日本による南極海での調査捕鯨シーズンを前に、暴力行為の自制を求める共同声明を発表した。 抗議船を出して調査捕鯨船団と衝突を繰り返す反捕鯨団体 「シー・シェパード」 を念頭に、抗議行動が先鋭化するのを警戒したものだ。

 一方で、商業捕鯨と調査捕鯨に 「断固反対し続ける」 と強調。 暴力を伴わない合法的行為であれば、反捕鯨の抗議活動を 「自由な権利として尊重する」 との立場も示した。

・12月18日(水)  産経新聞インターネットニュースより。

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/131218/asi13121813450004-n1.htm 

 シー・シェパード捕鯨妨害船、豪を出港 今季も南極海で日本船団妨害 2013.12.18 13:42

 反捕鯨団体「シー・シェパード」は18日、南極海での日本の調査捕鯨活動を阻むため、オーストラリア南東部ホバートなどから妨害船3隻を同日出港させたことを明らかにした。

 日本の調査捕鯨船団は今月7日に山口県下関市を出港。来年3月ごろまでの予定でクロミンククジラなどを捕獲し、生態を調べる方針で、今季も同団体からの激しい妨害行為を受けることになるとみられる。

 シー・シェパードをめぐっては、日本鯨類研究所が調査捕鯨妨害の差し止めを求めて米国で提訴し現在も係争中。日本などの要請で国際刑事警察機構(ICPO)に指名手配されている同団体の創設者ポール・ワトソン容疑者は今年11月、米シアトルの連邦高裁に出廷し、既に団体を退会したことなどを証言した。

 シー・シェパードは共同通信の取材に対し、ワトソン容疑者について「今季の(調査捕鯨への妨害)活動には関与しない」と回答した。(共同)

・12月15日(日)  読売新聞インターネットニュースより。

 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131214-OYT1T00457.htm 

 鯨肉、23年ぶりに本格輸入へ…調査捕鯨不調で

 反捕鯨団体シー・シェパードの妨害行為で捕獲頭数が激減する中、調査捕鯨の中心を担ってきた 「共同船舶」(東京) が23年ぶりに本格的な鯨肉輸入に踏み切る。

 年明けにもノルウェーからミンククジラ約30トンが輸入される見通しだ。日本の調査捕鯨を巡っては、国際司法裁判所(ICJ)が年明けに判決を出すとみられるが、反捕鯨国が反発を強めるのは必至だ。 「調査捕鯨の転換点」 との指摘も出ている。

 輸入するのはワシントン条約の 「付属書1」 に記載され、絶滅の恐れがあるとされるミンククジラ。 締結国の商取引は禁止されているが、ノルウェーも日本も 「留保」 を表明しているため、取引は可能だ。

 日本では1987年に商業捕鯨が中断されて以降、鯨肉は調査捕鯨によって確保してきたが、2000年代半ばからシー・シェパードが南極海で妨害行為を活発化。12年度の南極海での捕獲頭数は上限枠935頭に対して103頭と大幅に減少している。 (201312151212 読売新聞)

・12月14日(土)  産経新聞インターネットニュースより。 

 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131214/crm13121413390006-n1.htm 

 シー・シェパード 今季の調査捕鯨の妨害を宣言 和歌山県太地町ではイルカ漁妨害が激化 有名人が広告塔 2013.12.14 13:34

 米国やオーストラリアを拠点にする反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)が、日本の南極海調査捕鯨を阻止するため、今月16日に妨害船を出港させると発表した。和歌山県太地町に活動家を常駐させるSSはイルカ漁漁師らへの悪質な嫌がらせも続け、“日本バッシング”を通して寄付を募る。著名人も支援者につけて世界中で勢力を拡大している。 (佐々木正明)

 調査捕鯨船団は、今月7日に山口県の下関港を出港した。来年3月までに南極海でクロミンククジラ935頭を捕獲し、生態を調べる。

 国際指名手配中のSS創始者、ポール・ワトソン容疑者(63)は13日、米国のTV番組に出演し、「闘いに勝つ」と対決姿勢を鮮明にした。24カ国出身の約100人の活動家らを乗せた3隻が、オーストラリア南部のメルボルン港などから南極海に向かう。

 ワトソン容疑者は昨年5月、SSが過去に起こした南米コスタリカのサメ漁妨害事件でドイツ当局に拘束された。同7月にドイツから逃亡して昨季の反捕鯨キャンペーンにも参加、今年11月にはSSの米国本部のあるシアトルに姿を現した。日本側が妨害禁止を求めて提訴した裁判で、被告側証人として出廷するためだ。

 SSの動向に詳しい関係者は、こうした自由な移動について「ワトソンは団体のカリスマ。法に触れてでも、彼を支える支援者が世界中にいることを示す証拠だ」と指摘する。

 支援者には米ロックバンド「エアロスミス」のメンバーなど著名人も目立つ。ワトソン容疑者が米国に上陸した際には、名門ケネディ家の一員であるロバート・ケネディ・ジュニア弁護士が出迎えた。米国で拘束されない理由も、SSを支えるロビーが背後で動いている可能性がある。

 一方、3年前よりイルカ漁の漁期に活動家を常駐させている太地町の妨害活動は今年、SSの呼びかけに応じて欧米などから来る初参加組が増え、“リピーター”が減っているという。

 和歌山県警や海上保安庁が法務省入国管理局と情報交換して過激活動家の入国を未然に防いでいるためで、SSは戦略的に来日経験のない人物を送り込んでいる可能性がある。

 活動家は高性能デジタル機器を持参し、太地町から漁の様子をネットで生中継。臨場感あふれる映像が、支援者を増やすきっかけになっている。

・12月12日(木)  毎日新聞インターネットニュースより。 

 http://mainichi.jp/feature/news/20131212ddlk30040415000c.html 

 花嫁の記録:戦前に渡米「祖母の生涯、残したい」 木花さん、録音テープを翻訳へ 太地町歴史資料室が協力 /和歌山  毎日新聞 20131212日 地方版

 ◇「肉声、貴重な資料」

 元太地こども園園長の木花(このはな)ひろみさん(60)=太地町=が、米国に花嫁として渡った祖母、海野ハナさん(故人)の生涯を記録に残そうと取り組んでいる。太地町は、第二次世界大戦前に米国やオーストラリアに移住した人が多かった土地で、移民について調べている同町歴史資料室が協力している。 【藤原弘】

 ハナさんは1899年、山口県生まれ。1920年、米国から太地に帰郷していた海野俊一さん(故人)と結婚。俊一さんが先に米国に戻った後、単身渡米した。ハナさんはワシントン州で暮らした後、26年からアラスカでエビなどの缶詰工場の経営に夫と携わり、88年に亡くなった。

 「開拓精神を持って外国に行き、力強く生きた人たちがいたことを、子どもたちの世代に残したい」と木花さん。木花さんのいとこ=米国在住=の妻で、イヌイットを研究している女性がハナさんにインタビューした英語の録音テープが残っており、木花さんは今年夏、翻訳を始めた。結婚の経緯や渡米した時の様子などが語られているという。

 翻訳には、町歴史資料室で捕鯨の研究をしている米アリゾナ州出身の関西大大学院生、ジェイ・アラバスターさん(38)らが協力。同資料室の櫻井敬人(はやと)学芸員は「日系1世の人たちの証言が少ない中、肉声は貴重な資料」と評価する。

 俊一さんらが戦前、米国から太地町に帰った曽祖母、海野タケノさんに宛てた手紙も見つかった。木花さんは「戦争中、(日系人)収容所で生活していたことなども分かってきた。本にまとめられたら」と話している。

・12月7日(土)  産経新聞インターネットニュースより。 

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/131207/trd13120712080010-n1.htm 

 調査捕鯨船が下関出港 南極海へ、妨害を警戒 2013.12.7 12:01

 南極海で調査捕鯨を行うため、調査捕鯨船「勇新丸」(720トン)などの船団3隻が7日午前、山口県下関市の下関港を出港する。船団は洋上で母船「日新丸」(8145トン)や別の調査捕鯨船と合流、来年3月ごろまでにクロミンククジラ935頭、ナガスクジラ50頭を上限に捕獲し、生態を調べる。

 水産庁は米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」による妨害活動を警戒し、出港日を含め計画の詳細を公表していない。昨シーズンは、調査捕鯨を実施する日本鯨類研究所(東京)が妨害を防ぐ専用船を出しており、今回も同様の措置を取るとみられる。

 昨シーズンはシー・シェパードの妨害船による船団への体当たりや悪天候が影響し、捕獲頭数は1987年の南極海での調査開始以来最低となるクロミンククジラ103頭にとどまった。

・11月28日(木)  毎日新聞インターネットニュースより。 

 http://mainichi.jp/select/news/20131128mog00m040001000c.html 

 ザトウクジラ: 3年10カ月ぶりお目覚め 骨格200点を沖縄・名護へ寄贈 /千葉   20131128

 沖縄県名護市の博物館に寄贈されることになったザトウクジラ(体長9・6メートル)の骨格の掘り起こし作業が27日、千葉県館山市沖ノ島の海水浴場の砂浜で行われた。約200点、総重量約400キロの骨が3年10カ月ぶりに姿を現し、コンテナに積み込まれ、京都市内の加工会社に陸送された。市内で洗浄などの作業を経て、来年2月ごろに骨格標本としての組み立て準備が整う。

 掘り起こしは重機を使い、約2時間ほどで終了した。深さ約1メートルの砂の中にビニールシートに包まれるように埋められていた骨は、ほぼ元通り掘り起こされたが、3年前の埋設にも立ち会った国立科学博物館の山田格博士は「推定年齢1歳の若いクジラだったので骨が軟らかい。もう少し早く掘り出した方が状態は良かった」という。

 骨格の受け入れ先となる名護博物館の山本英康学芸員は「沖縄は古くから捕鯨文化が根付き、クジラを神様からの授かり物を意味する『ピトゥ』と呼んで大事にしてきた。新博物館の完成時期は未定だが、館山からの好意の象徴として大切に取り扱いたい」と話していた。【中島章隆】

・11月25日(月)  毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20131125ddlk35040383000c.html 

 イベント: 鯨と魚、ご当地の味集合 下関 「食べ比べ」 同時開催 /山口   毎日新聞 20131125日 地方版

 県内最大の水産都市、下関市で24日、鯨と各地の「ご当地魚グルメ」を食べ比べるイベントが同時開催され、大勢の市民でにぎわった。

 全国17の鯨料理が勢ぞろいしたのは、同市竹崎町の下関大丸。初開催の「下関くじらフェスティバル-ご当地くじらグルメフェア」で、鯨肉を使ったカツバーガー、コロッケ、そぼろ丼、キーマカレー、すき焼きなどを1食200円で提供。家族で訪れた同市伊倉新町の武田啓太郎君(5)は「鯨は初めてだけど、カツ丼がおいしい」と笑顔だった。

 捕鯨基地として栄えた下関から鯨文化を発信しようと市と捕鯨を守る全国自治体連絡協議会が企画。同じく捕鯨が盛んだった韓国蔚山広域市南区からは金斗謙(キムドゥギョム)庁長が招かれ「鯨のたたき握りは韓国にはないが、おいしかった」と感心していた。

 同市豊前田町の海峡メッセ下関では、「Fish-1グランプリin下関」(フィッシュマーケットデザイン協議会主催)が初めて開催された。審査員や来場者らが食べ比べたのは、スケトウダラの唐揚げ(北海道)▽タラのどんがら汁(山形県)▽バイ貝を使ったバイ飯(富山県)--など6料理。全国から応募され、書類審査を通過したご当地魚グルメだ。グランプリは来年1月に東京都で開かれる審査を経て決定する。

 父親と訪れた同市彦島迫町の箕輪碧泉(あおい)ちゃん(5)は「いろんなお魚料理が食べられて、うれしい」と喜んでいた。 【平川昌範】〔山口版〕

・11月22日(金)  毎日新聞インターネットニュースより。 

 http://mainichi.jp/area/saga/news/20131122ddlk41040516000c.html 

 呼子鯨文化祭: 唐津で23、24日 伝統芸能 「小川島くじら骨切り唄」 公演も /佐賀  毎日新聞 20131122日 地方版

 唐津市呼子町の鯨組主中尾家屋敷などで23、24日、呼子鯨文化祭が開かれる。

 23日午後1時半から同屋敷で、鯨文化講演会。同市菜畑の歴史資料館・末盧館の田島龍太館長が「考古学からみた玄海の捕鯨」▽同市鎮西町の県立名護屋城博物館の久野哲矢学芸員が「唐津藩船手文書にみる呼子」--の題で話す。伝統芸能「小川島くじら骨切り唄」の公演もある。

 24日午前10時、同屋敷を出発する捕鯨史跡探訪会。近くの天満宮=中尾甚六奉納灯籠(とうろう)や芭蕉句碑=を視察後、船で小川島に渡り、山見小屋や鯨鯢供養塔などを訪ねる。船賃1000円が必要。

 問い合わせは中尾家屋敷0955・82・0309。 【原田哲郎】

・11月20日(水)  読売新聞インターネットニュースより。

 http://www.yomiuri.co.jp/otona/tripnews/09/yamaguchi/20131120-OYT8T00370.htm 

 旅館ホテル組合と地元企業連携、地場産品PR

 山口県旅館ホテル生活衛生同業組合(259施設)が、地元企業とタイアップして食材や工芸品などの県産品を使ったプレミアム商品の開発・販売を始めた。

 第1弾は、クジラ料理セットの「鯨匠三昧げいしょうざんまい」。知名度のあるゆるキャラ「ちょるる」にあやかり、「ちょるギフト」と名付け、県外客らに売り込む。

 優れた地場産品を県外の宿泊客らに知ってもらうことで、県内観光の呼び水にし、地場産業の販路拡大にもつなげようと、同組合が企画した。

 県内の旅館やホテル統一の土産物・贈答品とし、売店などに置いた申し込み用紙で注文してもらう。包装には、昨年の「ゆるキャラグランプリ」で2位に輝いた県のPR本部長「ちょるる」(今年は10月8日時点で4位)を使用。「ちょるギフト」というネーミングで、差別化を図る。

 商品については、昨年から協議し、「文化や歴史など、地域と密接に関わった物語があり、後世に伝える価値がある」として、クジラを選んだ。県内では、正月や節分にクジラを食べる習慣があることや、長州藩が捕鯨を奨励し、下関市が捕鯨基地として栄えた歴史などをアピールする。

 商品の製造は下関市のクジラの加工販売会社「東冷」が担当。ベーコン、刺し身用の赤肉、すじ肉などの鍋セット、竜田揚げが入った珍しい盛り合わせの真空パック(3〜4人分、9800円)にまとまった。

 今月から50施設以上で扱っており、将来は全施設で毎月200〜250品の販売を目指す。年1商品ペースで開発する方針で、県産の地鶏や岩国レンコン、萩焼など、地域性のある食材、工芸品を想定している。

 同組合の和田健資副理事長(下関市の旅館「寿美礼」社長)は「県内企業と連携して県産品をPRし、観光力と産業力を高めたい」としている。

 問い合わせは山口市の同組合事務局(083・920・3002)へ。 (20131120 読売新聞)

・11月19日(火)  毎日新聞インターネットニュースより。 

 http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20131119ddlk35040412000c.html 

 ご当地くじらグルメフェア:全国の鯨料理がお目見え 7自治体から15店が参加、下関で24日 /山口  毎日新聞 20131119日 地方版

 ◇屋台形式で販売

 全国各地の鯨料理を楽しめる「ご当地くじらグルメフェア」が24日、下関市の下関大丸6階催場で開かれる。捕鯨や鯨食普及にゆかりのある七つの自治体(韓国の1カ所を含む)から15店が参加し、くじらラーメン(下関)や鯨串(北海道・網走市)など17品を屋台形式で販売する。ご当地自慢のバラエティーに富んだ鯨料理を味わうことができそうだ。 【西嶋正法】

 かつて南極海捕鯨の基地として栄えるなど鯨とゆかりが深い下関から鯨文化を発信し、鯨料理の普及につなげようと、下関市と「捕鯨を守る全国自治体連絡協議会」(事務局・和歌山県太地町)が初めて企画した。

 市内からは9店が出店。定番のくじら竜田揚げやくじら南蛮カツをはじめ、鯨のたたきにぎりやノルウェー風シチュー「鯨のノルスケスッペン」、鯨コロッケ、くじらカツバーガーなどグルメフェアのために開発されたレシピを含むメニューが並ぶ。

 このほか鯨そぼろ丼(長門市)▽ツチクジラの味噌(みそ)焼き(宮城・石巻市)▽海豚(イルカ)のすき焼き(和歌山・太地町)▽鯨キーマカレー(東京)▽鯨肉海草ビビンパ(韓国・蔚山広域市南区)など各地の鯨料理を堪能できる。1食200円(すべてハーフサイズ)。

 会場では23、24日の両日、「鯨のまちの物産展」を同時開催。低温熟成した鯨肉など鯨の加工品や各地の名産品を販売する。23日は下関大丸と隣接するシーモールパレスで、クジラを通じた交流を続けている下関市と蔚山広域市南区の間で交流協定の締結式もある。

 中尾友昭下関市長は「全国的にも例がないイベント。『日本一のくじらのまち』をしっかり発信していきたい」と話している。くじらグルメフェアは午前10時〜午後6時。問い合わせは下関市水産課(083・231・1273)。 〔下関版〕

・11月15日(金)  毎日新聞インターネットニュースより。 

 http://mainichi.jp/shimen/news/20131115ddm041040112000c.html 

 ハッカー集団: 「アノニマス」 が日本に攻撃予告  毎日新聞 20131115日 東京朝刊

 情報セキュリティー大手のトレンドマイクロ社は、国際的ハッカー集団「アノニマス」が日本の政府機関や関連組織など22のウェブサイトにサイバー攻撃を仕掛けると宣言しているとして、注意を呼びかけた。

 同社によると、アノニマスがインターネット上で公開している攻撃対象リストの中に「古式捕鯨発祥の地」として知られる和歌山県太地(たいじ)町も含まれており、反捕鯨の立場からの攻撃を予告しているという。同社は「(攻撃は)大きな規模になる可能性が高い」とみている。 【太田誠一】

・11月7日(木)  産経新聞インターネットニュースより。

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/131107/amr13110710580002-n1.htm 

 手配中のワトソン容疑者が出廷 「我々は海賊ではない」 捕鯨妨害差し止め訴訟  2013.11.7 10:56

 【ロサンゼルス=中村将】 日本鯨類研究所が、米反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」などに対し、調査捕鯨妨害の差し止めを求めた民事訴訟の審理が6日、ワシントン州シアトルの連邦高裁であり、同団体の創設者、ポール・ワトソン容疑者(62)が証言台に初めて立った。

 ワトソン容疑者は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配中だが、この裁判に出廷することを理由に10月下旬、米国への入国を認められたもようだ。

 連邦高裁は昨年12月、捕鯨調査船の安全を脅かす行為や調査船の500ヤード(約457メートル)以内への接近など、SSの妨害行為を禁止する仮処分命令を出した。ところが、SSがこれを守っていないとして、鯨類研究所が法廷侮辱の申し立てをし、その審理が行われている。連邦高裁はすでにSSの妨害を「海賊行為」と認定しているが、AP通信によると、ワトソン容疑者はこの日、「われわれは海賊ではない」と反論した。

 さらに、「われわれ(SS)には500ヤード離れろと命じているが、日本側がわれわれに接近することについては述べられていない」と仮処分命令に対し、持論を展開した。 

・11月6日(水)  「イルカは高知能」 は神話に過ぎない――ドイツの雑誌記事より

 ここでの紹介が遅れたが、ドイツを代表する週刊誌”Der Spiegel”の本年9月25日号に、鯨類が他の動物に比べて知能が高いという、一般に流布しているイメージは神話に過ぎないとする記事が掲載された。

 これは、アメリカのドルフィン・コミュニケーション・プロジェクトに所属しているジャスティン・グレッグ(Justin Gregg)が最近出版した書物による記事である。 Justin Gregg: Are Dolphins Really Smart? The Mammal behind the Myth. Oxford Universtiy Press. pp.320 £16,99

 逐一訳すことはせず、おおまかな紹介をするにとどめるが、上記のグレッグだけではなく、他の研究者の意見も引用しつつ、50年以上前からイルカはヒトや類人猿と並ぶ高知能の持ち主とされてきた見解は誤りだと述べている。

 複雑な脳、すぐれた言語能力、自己認識、道具の使用・・・・こういった属性が小形鯨類にあるというのは噴飯物の見解だと、南アフリカ・Witwaterstrand大学の神経学者であるPaul Managerは述べているという。

 また、脳の重量が体全体のそれに占めるパーセンテージが高ければ高いほど知能が高くなるという俗説もあり、ヒトはおよそ2%、チンパンジーは0,9%、ゾウは0,2%になるのに対して、イルカは0,9%になる。 この数値だけ見ればイルカはチンパンジー並みに知能が高いことになるが、これも誤りで、鯨類は海中で暮らしているため、脳が冷えすぎて機能を低下させないようにするために大きくなったに過ぎないという。 これも上記のPaul Managerが2006年にすでに提唱しているという。

 また、イルカは数の多い少ないを識別するという指摘に対しては、そんなことはゴミムシにだってできるとManagerは述べている。

 イルカの言語能力に関して、例えば40ものシンボルを学習して身に着けるという指摘があるが、Managerはそれを認めつつ、そういう能力はオウムやトドだって持っていると指摘している。

 この点については、上記の書物を出したGreggも鯨類に人間のような言語能力があるというのは疑わしく、また高い独特の音声を出して相互を識別する能力はあるが、それならハチのいわゆるダンスにしてもかなり複雑なものであって、イルカだけに特徴的だとは言えないという。

 もっとも、この記事には上記意見に反対する学者、もしくは鯨・イルカ保護連盟(WDC)所属の海洋学者の見解も紹介されている。

 彼らによれば、個々の能力を比較すべきではなく総合的な能力で比べるべきであり、鯨類には人間と等しい権利を認めるべきなのだという。

 鏡に写る自分を識別するという能力についてもイルカ高知能説に立つ学者は自説の正しさを証明するものとして持ち出しているが、これに批判的なManagerは、そもそもイルカの視覚は鏡に写ったものを識別するほど発達していないと指摘している。

 Mangerが2006年にイルカ高知能説を否定する見解を発表したとき、イルカ・ファンたちは彼が勤務する大学に対して、彼を停職にしろと要求したのだという。 この種の研究をしていると非難されることは珍しくないようだ。 とにかく鯨類を人間に擬することはやめるべきだ、動物の行動を個人的な愛情によって解釈することは誤りだ、動物保護を非現実的な期待の上に築くべきではない、というのがManagerの意見である。

 Greggも、イルカにまつわる神話を破壊することが肝心だと考えている。 イルカを特別視することはやめなくてはならない、明らかになっていることだが、鯨類は動物の中では決して唯一無比の存在ではなく、ネズミもハサミムシもサメも、同様に素晴らしい生活を送っているのだ、とGreggは述べている。

 なお、この記事には、アメリカ人のジョン・リリーが1950年代にイルカ高知能説を唱え、それがいわゆるニュー・エイジ・イデオロギーに乗って喧伝されたという事情にも触れられている。 この点については私が自著 『鯨とイルカの文化政治学』 で詳述しているので、ここではこれ以上繰り返さない。

 最後に、この種の記事は”Der Spiegel”誌には時々載る。 1998年にも同様の記事が掲載されたので、それを全訳したものを以前、私が出していた雑誌 『nemo』 に連載していた 「反捕鯨の病理学」 の第4回の最後に掲載したことがある。 現在はサイト 「捕鯨ライブラリー」 に転載されているので、そちらからお読みいただくことができる。 (下記URLから 「捕鯨問題全般」 をクリックする。)

 http://www1.pos.to/~luna/whale/jpn.html 

・11月4日(月)  産経新聞インターネットニュースより (920日、26日および30日の項も参照)。

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/131104/erp13110408580000-n1.htm 

【視線】 「市民的不服従」の陰で モスクワ支局長・佐々木正明 2013.11.4 08:55

 ロシア北西部、バレンツ海を望む港町、ムルマンスク。冬の夜空をオーロラが彩る北極圏最大の都市で、国際環境保護団体グリーンピースの活動家ら30人が、最長7年の禁錮刑を受ける罪に直面している。

 グリーンピースは、ロシアが巨資を投じた北極圏油田開発に反対するため、バレンツ海沖の掘削基地で抗議する直接行動に出た。9月、活動家が海上から基地によじ登り、「北極を救え」と横断幕を掲げた。露治安当局は有無を言わせず、18カ国から集まった30人全員を逮捕した。

 当局が当初、適用したのは重罪にあたる海賊行為罪だった。「平和的な抗議」への厳しい対応に、非難の声が広がった。

 人権侵害を憂慮するドイツのメルケル首相はプーチン大統領に直接、懸念を伝えた。ノーベル平和賞受賞者11人は、北極圏での石油掘削は自然環境に深刻な影響をもたらすと警告した。グリーンピースの本部があるオランダは最も大きな反発を示し、活動家の釈放を求め、国際海洋法裁判所に訴えを起こした。後に、30人の訴因は海賊行為罪より軽い暴徒行為罪に変わった。

 グリーンピース自体、年間収入約350億円の資金力にものをいわせ、「北極の30人」というキャンペーンを世界中の支部やネット上で展開中だ。運動の根底には活動家を英雄視する、洗練されたイメージ戦略がある。拘束者がいない日本の支部(GPJ)でも、署名が呼びかけられている。

 対するロシアは「司法手続きに干渉してはならない」(外相)と批判をはねのけているが、元副首相で国営石油ロスネフチのセチン社長が「誰が団体のスポンサーなのかを見てみろ」と一蹴した言葉が政権の声を反映しているように思える。

 つまりは、グリーンピースによる抗議は非政府組織を使った欧米からの新手の対露圧力というわけだ。セチン社長の言葉には、英蘭系のロイヤル・ダッチ・シェルなど西側資本の石油メジャーとの油田開発争いをめぐる、ロシア追い落としへの警戒心もうかがえる。プーチン政権にとって、国家の命運をかけた北極圏開発は、環境保護運動などに屈してはならないのである。

 実は、今回の抗議事件の展開は2008年、GPJが起こした窃盗事件と類似点がある。日本の南極海調査捕鯨に対する抗議活動を展開していたGPJのメンバー2人は、捕鯨船団の組織ぐるみの鯨肉横領疑惑を告発しようと、船員が自宅に送った鯨肉の入った荷物を盗み、警察に逮捕された。

 結局、2人は執行猶予付きの有罪判決を受けた。拘束中、グリーンピースは「東京の2人」と称し、釈放を求める大キャンペーンを張った。裁判の経過とは別に、世界中で日本の捕鯨への批判が高まり、団体は日本政府に圧力をかけることに成功した。

 社会にはびこる悪政や悪弊をなくすために良心に基づいて、法律をあえて破ってでも抗議の意を示す−。「市民的不服従」といわれる概念は、国家の強権や社会の矛盾に抵抗する市民運動の歴史的な経緯から生まれ、南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離)政策闘争や米国の公民権運動などで用いられた。グリーンピースも、この手法を奨励している。

 だが、世界には市民的不服従の趣旨を曲解し、免罪符にして暴力や脅迫を行う輩(やから)がいる。米英の治安当局が「環境テロ組織」として監視する「地球解放戦線」(ELF)や反捕鯨団体シー・シェパードの行為には、負傷者や放火被害が出ている。

 グリーンピースの抗議により、今後、ロシアの北極圏開発に監視の目が集まるのは必至だろう。しかし、その陰で、彼らの活動を模範とし、さらなる過激行為を企てる者たちが世界中で蠢(うごめ)いていることを忘れてはならない。 

・11月2日(土)  読売新聞インターネットニュースより。

 http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20131102-OYO1T00299.htm 

 最後のクジラヒゲで正倉院宝物の複製作り

 奈良国立博物館(奈良市)で開催中の第65回正倉院展で展示されている宝物「鯨鬚金銀絵如意(げいしゅきんぎんえのにょい)」の複製に、和歌山県出身で東京都在住の工芸作家、稲田浩さん(66)が取り組んでいる。宝物の素材は、国際条約で捕獲が禁止され、現在では入手がほぼ不可能なセミクジラのクジラヒゲ。半世紀にわたって保管されてきた1本を譲り受けて挑む、「最初で最後の機会」(稲田さん)だという。

 如意は儀式の際、僧侶が威儀を整えるのに持つ孫の手形の道具。鯨鬚金銀絵如意(長さ58・5センチ)は、柄の部分に金などで雲や草花が細やかに描かれている。

 宝石を使った工芸品を手掛けてきた稲田さんは、2000年に和歌山県太地町の博物館で、クジラのヒゲに出会った。「石とは違い、ぬくもりのある色合いが素晴らしい」と気に入り、現在でも入手可能なミンククジラなどのヒゲを使ったアクセサリーを制作するように。朝日放送(大阪市)が4日に放送する正倉院展特別番組(関西地区)の企画として、宝物の複製を試みることになった。

 しかし、セミクジラは1930年代に調査目的を除く捕獲が禁止された種類。63年以降は、個体数減少などを理由に調査捕鯨の対象からも外されており、使用可能なヒゲはどこにも残っていなかった。

 研究機関などに尋ねた末に、ようやくたどり着いたのが日本鯨類研究所(東京)の顧問、大隅清治さん(83)の自宅。61年、米アラスカ沖での調査捕鯨担当者だった大隅さんは、捕獲した個体から取ったヒゲ1本(長さ約2・5メートル)を記念に保管していた。稲田さんの複製への熱意に、大隅さんは、「文化の継承に貢献できるなら」と提供に応じた。

 稲田さんは今回の正倉院展で、如意をつぶさに見学した。「先端部分だけ少し薄く、曲げやすくしてある。よく見ると先端はハスの葉先のような形をしており、非常に繊細な技だ」と、多くのことを学んだという。

 複製品は大阪市内にある知人の工房で成形後、保存修復の専門家が彩色を施し、1年後の完成を目指す。稲田さんは「今後、材料が入手できるとは思えず、失敗は許されない。宝物に負けないものに仕上げたい」と意気込んでいる。 

・11月1日(金)  産経新聞および毎日新聞インターネットニュースより各1件。

 シー・シェパード創設者が米上陸 国際手配中、裁判出廷か  産経新聞2013.11.1 13:31

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/131101/amr13110113320006-n1.htm 

 日本などの要請で国際手配されている反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者ポール・ワトソン容疑者(62)が船で米ロサンゼルスに到着し、入国したことが10月31日、分かった。オーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルド(電子版)などが伝えた。

 来週、日本鯨類研究所(東京)がシー・シェパードなどを相手に、南極海での日本の調査捕鯨に対する妨害の差し止めなどを求めた訴訟の審理がシアトルで予定されており、ワトソン容疑者はこれに出廷予定だという。

 ワトソン容疑者は、中米コスタリカ当局が出した危険航行容疑の逮捕状に基づき昨年5月にドイツで逮捕された後、保釈中に出国して行方不明になり、国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配していた。 (共同) 

 第二十五利丸:捕鯨船、解体へ 老朽化や来場者低迷で 碇などモニュメント展示--来年度 /山口 毎日新聞 20131101日 地方版

 http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20131101ddlk35040441000c.html 

 南極海などで活躍し、現在は下関市大和町の下関漁港に係留・展示されている捕鯨船「第二十五利丸(としまる)」について、下関市は31日の市議会経済委員会で、来年度解体する方針を表明した。船体の老朽化や来場者数の低迷を背景に、「日本一のくじらのまち」を目指す下関市の鯨文化を有効に発信できていないと判断した。捕鯨砲など一部は同市観音崎町の国道9号沿いのアンカー広場に展示する予定だ。

 第二十五利丸は1962年、下関市の旧林兼造船で建造され、南極海や北太平洋で商業捕鯨、調査捕鯨に利用された。2002年に船を所有する共同船舶から市に寄贈され、07年度から下関漁港の水門近くで夏休みなどに一般公開してきた。

 しかし、12年度の来場者は1228人で、ピークだった09年度の半分と低迷。さらに老朽化のため維持費が年間約500万?600万円かかっている。

 市が活用方法について市民にアンケートを実施した結果、最も要望が多かったのはモニュメントの展示で、これを採用することにした。スクリューや碇(いかり)のほか、船首部分を復元して捕鯨砲を設置し、夜間のライトアップも検討している。設置費用は1000万?3000万円、年間維持費は300万円程度を想定している。

 市農林水産振興部の村上治城部長は「長い間市民に顕彰してもらえる方法を探ってきた。新たな形で鯨文化をしっかり発信していきたい」と話した。 【西嶋正法】 〔下関版〕

・10月30日(水)  毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20131030ddlk01040243000c.html 

 調査捕鯨:胃の中、64%がマイワシ 今季、58頭を捕獲 /北海道 毎日新聞 20131030日 地方版

 ミンククジラの資源調査のため釧路沖で行っている調査捕鯨で、調査団は29日、計58頭を捕獲し今季の日程を終了したと発表した。相次いだ台風の影響などで50日の期間中に出港できたのは20日にとどまり、上限(60頭)には届かなかった。しかし昨年より10頭多く捕獲し、発見頭数も大幅に上回った。調査団は、豊漁だったマイワシを目当てに来遊したとみている。

 調査は捕鯨業者でつくる地域捕鯨推進協会(福岡市)が9月6日に開始。調査船4隻が釧路から約90キロ以内の海域で雄41頭、雌17頭を捕獲し、体長7メートル以上の大型クジラが半数を占めた。

 胃の内容物は64%がマイワシで、次いでスケトウダラ、マサバ、オキアミの順だった。マイワシは2年前まではほとんど検出されなかったが、近海の大陸棚上から沖合にかけて急速に魚群を形成するようになった。南下が遅れているサンマは見られなかった。福島第1原発の事故後に始めた放射性物質検査では、3頭からセシウム137が1キロ当たり1・21〜0・47ベクレル検出されたが、国の暫定基準(同100ベクレル)は大幅に下回っていた。 近藤卓資】

・10月20日(日)  毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20131020ddlk35040233000c.html 

 鯨資料室シンポジウム:「頭数回復の可能性」 最新研究報告--下関 /山口 毎日新聞 20131020日 地方版

 「第6回鯨資料室シンポジウム」が19日、下関市大学町の市立大で開かれ、第一線の研究者たちが最新の鯨の研究成果を報告した。

 かつて近代捕鯨で栄えた下関市。市立大が2007年に近代捕鯨の資料を展示、保管する「鯨資料室」を設置し、08年からは毎年、研究者らを集めたシンポジウムを開いている。

 この日のシンポには約50人が参加。長崎大大学院の天野雅男教授▽日本鯨類研究所の松岡耕二・観測調査研究室長▽同研究所の田村力・海洋生態系研究室長--が写真や図を示しながら鯨の現況などを解説。司会は下関海洋科学アカデミー鯨類研究室(下関市)の石川創室長が務めた。

 松岡室長は「クジラは増えているか」をテーマに、国際捕鯨委員会(IWC)の目視調査結果などを基に報告。「20世紀初頭からの近代商業捕鯨で大型鯨類が激減した」とした上で「南半球のシロナガスクジラは現在2280頭と推定され、まだ当初(25万頭)の1%程度だが、増えてきている」と指摘。北太平洋についてはシロナガス、ナガス、イワシの3鯨種が「順調に回復している可能性が高い」と述べた。 【平川昌範】 〔下関版〕

・10月14日(月)  毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/select/news/20131014k0000m040066000c.html 

 雑記帳: 「鯨まつり」3年ぶりの復活 宮城・石巻 毎日新聞 20131013日 2112分(最終更新 1013日 2224分)

 捕鯨基地として知られる宮城県石巻市鮎川地区で13日、「牡鹿鯨まつり復活祭」が開かれた。1953年から毎年夏に実施してきた鯨まつりは東日本大震災で中断したが、3年ぶりの復活となる。

 まつりでは、クジラの模型を海に浮かべて捕鯨を実演してきたが、津波で道具は流失した。今回も「時期尚早」の声があったが、「鮎川の心のよりどころ、鯨文化を絶やしたくない」と復活にこぎつけた。 

 この日は、ツチクジラ100キロの炭火焼きがふるまわれ、ステージイベントなどに5000人が集まった。実行委は「地域の人が集まる復興の一歩になれば」と話していた。 【久木田照子】

・10月3日(木)  毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20131003ddlk35040450000c.html  

 鯨油せっけん:吉田総合テクノが発売 臭いの抑制に成功 /山口 毎日新聞 20131003日 地方版

 鯨油を含んだせっけん「MinkeSoap」(ミンキーソープ)を下関市豊浦町川棚の産業用機械製造会社、吉田総合テクノが開発した。同社によると、県産業技術センターとの共同研究で、独特の臭いの原因となる鯨油の酸化を水素による処理で抑えることに成功したという。1日から販売している。

 使用する鯨油は調査捕鯨で取れたクロミンククジラのもの。下関市内の鯨肉加工会社ではこれまで加工過程で廃棄してきたが、無償で引き取って活用することにした。福岡県久留米市のまるは油脂化学に製造を委託する。

 吉田治重社長は「試作を重ねて保湿性のある化粧せっけんに仕上がった。捕鯨と関わりの深い下関ならではの商品をぜひ試してほしい」と話している。

 市内の観光施設などでの販売を予定。1800円 (税別)。 問い合わせは吉田総合テクノ(083・772・0140)。 【平川昌範】

・9月30日(月)  産経新聞インターネットニュースより (920日、26日、11月4日の項も参照)。

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/130930/erp13093011260004-n1.htm 

 プーチン大統領、グリーンピースに鉄槌 石油掘削基地侵入で30人拘束 2013.9.30 11:23

 国際環境保護団体グリーンピースの活動家約30人が、ロシア北西部バレンツ海で建設中の海上石油掘削基地に侵入したとしてロシアの治安当局に拘束されたが、この事件について、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(60)は「彼らは法律を破った」と明言し、ロシアの国内法に従って厳正に処罰する考えを示した。(SANKEI EXPRESS)

 ロシアの治安当局は海賊行為の疑いで調べており、裁判所も拘束された活動家たちに2カ月間の勾留延長を認めた。活動家たちは最高15年の禁錮刑を受ける可能性がある。グリーンピースやシーシェパードといった環境保護などを掲げて過激行動を展開する団体に対し、海賊行為の疑いで厳しく取り締まる初の事例となりそうだ。

 欧米メディアによると、海上石油掘削基地は、ロシア国営エネルギー大手「ガスプロム」が来年の生産開始をめざして建設を進めているが、近くにホッキョクグマやセイウチが生息する3カ所の自然保護区があるため、グリーンピース側は18日、開発は自然環境悪化につながると抗議活動を展開。沿岸警備隊の警告を無視して抗議船で近づき、基地によじ登るなど過激な抗議行動に出た。

■武装部隊を派遣

 こうした一部の環境保護団体の過激な抗議行動に放水などによる警告で対応する国も多いが、ロシアの対応は甘くなかった。まず18日、現場に武装部隊を送り込み、基地によじ登った2人を拘束。19日には武装部隊が抗議船に突入し、全員を監禁・拘束。抗議船も押収した。

 現場にいたグリーンピースの活動家はフランス通信(AFP)に「マシンガンで武装した集団がヘリコプターからロープをつたって抗議船に乗り込んだ」と証言している。

 一連の対応について、ロシア北部サレハルドで25日開かれた国際北極フォーラムでプーチン大統領は「彼らが海賊でないのは、無論、明白である」と述べたうえで、「彼らは国際法の規範を破り、海上石油掘削基地を危険な状況にするほど近づいた」と武装部隊の出動を正当化。さらに「今後、(海上石油掘削基地が)脅かされることはないだろう」と指摘してグリーンピース側に二度と過激な行動をとらないよう警告した。

 グリーンピース・インターナショナルの上級幹部クミ・ナイドゥー氏は「大統領がわれわれが海賊ではないと認めたことを歓迎する」との声明を発表し、「今回の行動は純粋に北極の環境保護が目的だ」と強調した。

■ 「国籍問わず起訴」

 しかし、ロシアは活動家たちを簡単に許すつもりはないようだ。約30人の活動家は米、豪、ブラジル、仏、伊、加など18カ国から集まっており、身柄引き渡しなどが外交問題にもなりかねないが、ロシア捜査委員会のウラジーミル・マーキン報道官はAFPに「今回の抗議活動の参加者は全員、国籍を問わず起訴する」ときっぱり。大統領も壊れやすい北極の自然環境は慎重に扱われるべきだが、グリーンピースの抗議活動は単なるパフォーマンスだと一蹴した。

 プーチン大統領はそもそも環境保護団体の訴えを気にしていないようにも思える。英紙デーリー・メールなどによると、2010年8月、大統領は極東カムチャツカ半島を視察中、生態調査サンプルの採取との名目で、ゴムボートでのクジラ撃ちに挑戦。そのとき彼はこう言った。

 「本当に興奮した。3回失敗したが、4回目で命中した」

・9月28日(土)   毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/area/gifu/news/20130928ddlk21100055000c.html 

 鯨肉:27年ぶり給食にお目見え 和歌山の郷土料理、岐阜市立小中学校で /岐阜 毎日新聞 20130928日 地方版

 岐阜市内の小中学校などで27日、鯨肉を使った給食が27年ぶりにお目見えした。市は「味の旅」と題して毎月1回、各都道府県の郷土料理を給食の献立に取り入れている。今月は和歌山の郷土料理として、鯨の竜田揚げが出された。

 鯨の竜田揚げは1980年代まで広く親しまれていたが、商業捕鯨が中止された87年以降、岐阜市の給食のメニューからなくなっていた。同市金竜町の市立梅林小学校では、太平洋北西部で捕獲されたイワシクジラの肉を使い、約250人分の竜田揚げが調理された。昔は給食でよく食べたと両親から聞かされていた児童も多く、竜田揚げを口にした子供たちは「意外とジューシーだね」「ちょっと固いかな」などと話しながら「往年の定番メニュー」を味わった。6年の小林毅之介(たけのすけ)君(12)は「最初はレバーみたいな味かと思ったけど、食感はマグロのフライみたいだった」と話していた。 【梶原遊】

・9月26日(木)  産経新聞インターネットニュースより。 (920日、30日および114日の項も参照。)

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/130926/erp13092616030004-n1.htm 

 露のグリーンピース抗議船拿捕 18カ国が対応協議 2013.9.26 13:20

【モスクワ=佐々木正明】 国際環境保護団体グリーンピースの活動家らが、ロシアのバレンツ海沖で建設中の海上石油掘削基地に立ち入ったとして拘束された事件で、露治安当局は25日までに海賊行為容疑で捜査を始めた。捜査対象は18カ国出身の約30人で、団体側は「平和的な抗議活動だ」と釈放を求めている。

 同団体は、プーチン政権が進める北極圏の資源開発が、ホッキョクグマなどが生息する自然環境に深刻な影響を与える恐れがあるとして抗議活動を展開。活動家らは今月18日、露沿岸警備隊の警告を無視して抗議船で近づき、基地によじ登って拘束された。

 露当局は拿捕(だほ)した抗議船を北西部ムルマンスクに曳航(えいこう)し、船が港に到着した24日、「国籍にかかわらず、基地への攻撃を行った者は刑事責任を問われる」として捜査開始を公表した。最高で15年の禁錮刑を受ける恐れがある。

 露メディアによると、抗議船には米国、オランダ、オーストラリアなどの活動家ら30人が乗っており、その出身国18カ国の外交当局者がムルマンスクで対応を協議しているという。このほか、モスクワでは抗議船の船籍があるオランダや、2人の活動家が捜査対象となっているニュージーランドの大使館関係者が露外務省に呼ばれ、再発防止を要請された。

 ロシアでは昨年、外国の資金提供を受けた非政府組織(NGO)の活動を統制する法案が成立しており、捜査当局が厳しく対処する可能性がある。

 環境保護や動物愛護を大義名分に、違法行為や過激行為を繰り返す活動家らについては、欧米諸国などで法整備や取り締まりの強化が進んでいる。 

・9月22日(日)  毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20130922ddlk35040194000c.html 

 下関くじら料理コンクール:決勝審査 自慢のレシピ競う /山口 毎日新聞 20130922日 地方版

 鯨肉を使った家庭料理のアイデアを競う「第5回下関くじら料理コンクール」の決勝審査が21日、下関市唐戸町の唐戸市場魚食普及センターで開かれた。参加者たちはトマトシチューやサラダうどん、大根おろし煮などに鯨を取り入れたオリジナル料理を披露。「くじらと野菜のオイスター炒め」を作った下関市の和田まゆみさんが最優秀賞に選ばれた。

 下関市はかつて捕鯨基地として栄え、市は「くじらのまち日本一」を目指して各種イベントを開催している。コンクールは市や下関くじら食文化を守る会(和仁皓明会長)などが鯨食文化を普及させようと毎年開いている。今年は市内から20人が応募した。

 この日は、決勝審査に進んだ10人中、高校生から58歳までの9人が出場。下関市綾羅木本町の栄養士、新田陽子さん(24)は鯨肉の中華ちまきを提案。「豚肉の代わりに入れてみた。なじみの料理がごちそうになる」と狙いを語った。審査員の一人で料理教室主宰の中邑房枝さん(87)は「鯨独特の臭みをいかにうまみとして引き出すかがポイント」と会場を見回った。 【平川昌範】

・9月20日(金)  産経新聞インターネットニュースより。 捕鯨問題と直接の関係はないが、いわゆる環境保護団体の最近の動向が分かる。(926日、30日および114日の項も参照。)  

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/130920/erp13092021210007-n1.htm 

 露沿岸警備隊、グリーンピース活動家2人を拘束 2013.9.20 21:20

 ロシアの沿岸警備隊は20日までに、北西部のバレンツ海沖で、国営資源企業「ガスプロム」が保有する海上石油掘削基地によじ登ったとして、環境保護団体グリーンピースの活動家2人を拘束した。

 団体は、掘削基地がホッキョクグマなどが生息する保護区に近く、北極圏の生態系を破壊する恐れがあると主張し、妨害船を派遣して抗議活動を展開。沿岸警備隊は数回、威嚇砲撃したが、船は停止しなかった。(モスクワ 佐々木正明)

・9月16日(月)  毎日新聞インターネットニュースより (一部抜粋)。

 http://mainichi.jp/select/news/20130916ddm007030006000c.html 

 オーストラリア総選挙: 政権交代、日本にプラス フリンダーズ大・クック教授分析  毎日新聞 20130916日 東京朝刊

 7日投開票されたオーストラリア下院の総選挙で最大野党・保守連合(自由党・国民党)が勝利し、アボット自由党党首が次期首相に就任する。日豪関係に詳しい豪フリンダーズ大学のマルコム・クック教授(国際関係)に今後の影響などを聞いた。 【まとめ・ジャカルタ 佐藤賢二郎】

 (以下、一部のみ抜粋)

 ――捕鯨問題という懸案があるが?

 ◆アボット氏と自由党は、ラッド首相と労働党ほど捕鯨問題に力を入れていない。この問題をエスカレートさせて関係を悪化させるようなことはしないだろう。

・9月10日(火)  紹介が遅れましたが、漂着した鯨の肉を売ったお金で建てられた小学校 (実話) を描いた小説がこの6月に出版されました。

 小林甚三 『小説 くじら学校』 (ファーストワン、2400円+税) 

 以下は出版社のコピーです。

 明治45年3月、日本海に面する寒村の浜に巨大クジラが漂着した
 時代の荒波に翻弄され疲弊してゆく村で、学校を守ろうと初一念を貫く啓次郎
 実在した人物と実話をもとに、リーダーの見識と勇気を描く

 http://1st1.jp/press.htm 

 また、朝日新聞新潟版にも紹介記事が載っています。

 【上嶋紀雄】 上越市柿崎区上下浜の市立上下浜小学校は「クジラ学校」と呼ばれている。101年前、住民が海岸に漂着したクジラの肉を売って、倒壊して再建した校舎の費用の一部にあてたという。その実話を下敷きに、同市に住む小林甚三(本名=俊三)さん(72)が「小説くじら学校」を出版した。 (これ以下の記事は課金制につき省略)

 http://www.asahi.com/area/niigata/articles/TKY201309040417.html 

・9月7日(土)  毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20130907ddlk01040203000c.html 

 調査捕鯨:今年、初日5頭水揚げ ― 釧路港 /北海道   毎日新聞 2013年09月07日 地方版

  釧路沖の太平洋で今年の調査捕鯨が6日始まり、1頭目のミンククジラが午後2時過ぎに釧路港に揚がるなど、計5頭が水揚げされた。

 1頭目は体長約6・3メートル、体重約2・8トンの雌。正午ごろ、「第五十一純友丸」(千葉県南房総市)が南方43キロ付近で捕獲した。市内の検査場で胃の内容物を調べたところ、大量のマイワシが見つかった。解体された鯨肉は、放射性物質の検査を経て市場に出回る。

 調査は地域捕鯨推進協会(福岡市)などが、水産庁の許可を得て毎年釧路沖で実施。今年は11月1日までだが、捕獲頭数が60頭に達した時点で終了する。 【近藤卓資】

・9月4日(水)   毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/select/news/20130904mog00m040022000c.html 

 恵比寿鯨祭: GEI−1グランプリ 初代はレストランヒロミチの「鯨のカルパッチョ」   2013年09月04日

 クジラで町おこしを始めた東京・恵比寿のイートフェスタ「恵比寿鯨祭(げいさい)」(実行委員会主催)が「くじらの日」の4日、閉幕した。地元の21店舗が提供したクジラ料理のメニューの中からナンバーワンを決めるGEI−1(げいわん)グランプリに、フランス料理レストランヒロミチの「鯨のカルパッチョ シーザーソースとココナッツカレーのソース」が選ばれた。

 七福神の恵比寿は、クジラの化身と言われ、漁業の神さまとされている。地名と同じ恵比寿=クジラをテーマに地域のつながりがより深まるようにと地元住民らが実行委員会を作り、企画した。

 6月1日から始まった鯨祭では、クジラを使った新作料理を21店舗が提供。その中から、食プロデューサーの園山真希絵さんや日本捕鯨協会の山村和夫会長らが、クジラの素材を生かしているかや独自性を審査した。園山さんは「独創性はもちろん、クジラに向き合った真心あふれる料理ばかりで、得点を付けるのが心苦しかった」と講評した。

 グランプリ以外の賞は次の通り。▽準グランプリ 恵比寿どんく「鯨の水餃子」▽3位 サリーヴ「瞬間燻製と季節野菜のアンサンブル」▽審査員特別賞 Vinsanto「鯨の瞬間スモークアイラウィスキー風味」▽同 ティオダンジョウ「アンダルシア風鯨の串焼」 【銅崎順子】

・9月2日(月)  毎日新聞および産経新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20130902ddlk30040240000c.html 

 鯨類追い込み網漁: 保護活動家ら50人、解禁に抗議 ー 太地・畠尻湾 /和歌山   毎日新聞 2013年09月02日 地方版

 古式捕鯨発祥の地で知られる太地町で1日、鯨類追い込み網漁が解禁された。太地いさな組合(24人)の漁船12隻がバンドウイルカ約100頭を捕獲した。イルカ保護活動家や反捕鯨団体ら約50人が集まったが、直接的な妨害はなかった。 【竹内望】

 追い込み網漁はバンドウイルカなど7種類の鯨類が対象で、国際捕鯨委員会(IWC)の規制対象外。県は今期の捕獲枠として2013頭を許可した。漁期は来年4月末まで。

 初日は午前8時20分ごろ、約10キロ沖合でイルカの群れを発見。船団で取り囲んで畠尻湾内の捕獲網に追い込んだ。松本修一組合長(51)は「台風の影響で不安だったが、出初めが出来て良かった。初日にバンドウイルカの捕獲は珍しい。勢いがつく」と話した。

 漁を巡っては妨害活動の警戒のため、県警が先月から臨時交番を湾近くに設置している。この日は機動隊員ら約60人が警備に当たる中、イルカ保護活動家の外国人らが抗議のプラカードを掲げたり、イルカの慰霊をしたりした。この活動に反対する市民団体ら約10人も集まり声を上げた。

 町漁協組合によると、1日に捕獲したイルカは性別やサイズで選別後、5〜10%を全国の水族館に引き渡し、その他は逃がす。また、今月中に捕獲したバンドウイルカは食用にしないことも取り決めている。

 http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130901/waf13090115310014-n1.htm 

 騒然! 100頭のイルカを捕獲網へ 和歌山太地町の追い込み漁解禁に外国人50人が抗議活動  2013.9.1 15:29

 捕鯨の町として知られる和歌山県太地町で1日、クジラなど小型鯨類の追い込み漁が解禁され、バンドウイルカ約100頭を捕獲した。反捕鯨団体のメンバーら約50人が抗議活動を行ったが、大きな混乱はなかった。

 「太地いさな組合」の漁船12隻は午前5時15分に太地港を出港。同8時20分ごろ沖合約10`の熊野灘でバンドウイルカの群れを発見し、鉄パイプで海面をたたくなどして捕獲網を仕掛けた畠尻湾に追い込んだ。松本修一組合長は「解禁日に狙っていた種類が捕獲できて喜んでいる」と話した。

 一方、県警や田辺海上保安部が警戒を強める中、畠尻湾では反捕鯨を訴える団体の外国人らがプラカードを掲げるなどして抗議活動を展開。これに対して、「伝統的な漁を妨害するな」などと、外国人らに抗議する団体の姿もあった。

 追い込み漁は国際捕鯨委員会(IWC)の規制対象外。県は来年4月末まで、イルカや小型クジラ計2013頭の捕獲を許可している。

・8月30日(金)  毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/feature/news/20130830ddlk04040211000c.html 

 東日本大震災:「暮らし」語る文化財 東北学院大が洗浄、保存 捕鯨道具など100点展示??鮎川 /宮城     毎日新聞 2013年08月30日 地方版

 東日本大震災の津波で傷み、東北学院大が洗浄などを続けている生活文化財の里帰り展「牡鹿半島のくらし展in鮎川?再生・被災文化財」(同大学博物館主催)が今月、石巻市鮎川浜の牡鹿公民館跡地であった。全壊した公民館の収蔵庫に保管されていた資料のうち、捕鯨基地・鮎川を象徴する捕鯨道具などの生活道具約100点を展示。訪れた住民は「オラたちが使った物だ。懐かしい」と道具類を見つめた。【久木田照子】

 市や同大学によると、資料は震災前、公民館併設のプレハブ倉庫で保管されていた。捕鯨砲や、魚油を絞る編みかご、馬にひかせる鍬(くわ)などの民俗資料、考古学・地学資料もあった。1970年ごろから地元の旧家などから収集を始め、震災前には約4000点。小学校の授業などで使われていた。

 東日本大震災で、鮎川地区は最大8・6メートル以上の津波に襲われた。収蔵庫は全壊したが、隣の建物が盾となって資料の大半は流出を免れた。阪神大震災で文化財レスキューを経験した同大学文学部の加藤幸治准教授(民俗学)が「暮らしの全体像を伝える資料を分散させずに救うべきだ」と県などに働きかけ、同大学が収蔵庫が再建されるまで資料を預かり、洗浄などを担うことになった。

 市は当時、住民の支援に忙殺され、文化財までは手が回らない状態。市牡鹿総合支所の担当者は「保管場所もなく、大学などの力がなければ保存は難しかった」と振り返る。

 2011年夏に資料回収が始まり、同大学では加藤准教授の指導で、学生が泥落としやカビ防止、記録作りなどに取り組み、昨年は鮎川地区と仙台市で資料の一部を展示した。

 今回は8月13日から3日間、鉄製の捕鯨もりや捕鯨会社の社訓額、わら編みの手袋などを展示し、どの来場者も長い時間をかけて見入っていた。

 会場では、同大学などの学生約30人が、道具を巡る鮎川の生活に関する聞き取り調査も行った。すると、多くの人が震災で失った物について触れた。

 「みんな流されてなぁ」。近くに住む目黒富子さん(68)は夫正夫さん(76)につぶやき、「被災した実家にあった茶釜などを思い出した」と語った。宮城県水産高2年、佐藤将貴さん(17)は、うすを見て、大工の父仁志さん(47)が震災前にうすを作っていた姿を思い浮かべた。仁志さんは「こういうのあったな。これまでに建てた多くの家が津波で流された。今はここで家を直す人もいない」と漏らした。

 資料の一部は11月以降、石巻、仙台市でも展示される予定。

・8月27日(火)   毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20130827ddlk01040193000c.html 

 ツチクジラ: 網走港に1頭水揚げ 今年初、10トンの大物 /北海道   毎日新聞 2013年08月27日 地方版

 網走市の網走港で26日、今年初となるツチクジラ1頭が水揚げされた。作業員がなぎなた状の大包丁で手早く肉や脂肪を切り分け、出荷用のコンテナに収めた。

 体長10・3メートル、推定体重10トンの雌。地元の「三好捕鯨」や宮城県石巻市の「鮎川捕鯨」などが共同で運用する「第28大勝丸」が25日夜、羅臼港の北東約3キロ沖合で捕獲した。

 鮎川捕鯨は震災で被災した後も網走での捕鯨に毎年加わっている。遠藤恵一社長(57)は「会社はまだ大変だが、まずは大きいクジラが捕れて良かった」と顔をほころばせていた。

 ツチクジラは国際捕鯨委員会(IWC)の管轄外。網走は明治時代から捕鯨の伝統を持ち、4頭の捕獲枠が水産庁から認められている。【山田泰雄】

・8月24日(土)  産経新聞インターネットニュースより。

 http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130824/waf13082407450001-n1.htm 

 シー・シェパード妨害許さぬ クジラの町・太地に臨時交番   2013.8.24 07:44

 和歌山県太地町の小型鯨類の追い込み漁が来月1日に解禁されるのを前に、県警は23日、同町の畠尻湾前に開設した臨時交番の開所式を行った。来年3月末まで、反捕鯨団体の活動などに備える。

 臨時交番は警戒や情報収集などの活動拠点。安全パトロール班と情報・採証班、遊撃警戒班などに分かれ、警察官が常駐する。24時間態勢で巡回する安全パトロール班には、昨年同様に12人を配置した。

 開所式では新宮署員ら約40人を前に、県警の瀧川泰弘・警備部長が「反捕鯨団体対策は県警にとっては重要な課題。違法行為は看過せず、法と証拠に基づいて厳正に対処する。誇りと使命感を持ち、町民が安心して暮らせる環境を維持してほしい」と訓示。この後、白バイ2台と車両5台がパトロールに出発した。

 

・8月22日(木)  毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/select/news/20130822k0000m040038000c.html 

 環境省:国立公園 「慶良間沿岸7キロ」 クジラ繁殖地保護で  毎日新聞 2013年08月21日 19時53分 (最終更新 08月21日 21時40分)

 貴重なサンゴ礁が分布する沖縄県の慶良間(けらま)諸島について、環境省は21日、渡嘉敷島、座間味島など大小約30の島々とその沿岸海域7キロを国立公園区域に指定する案を公表した。ザトウクジラの繁殖地保護のため海域を広めに指定する。

 案では、サンゴ礁が高密度で分布する水深30メートルより浅い沿岸部を、開発を厳しく規制する海域に指定。サンゴやヒトデ類などの採取を禁止する。また、地元の渡嘉敷、座間味両村に、地域特有の亜熱帯動植物の展示施設を整備するほか、天敵のオニヒトデからサンゴ礁を守る事業を進める。

 22日から1カ月間、一般から意見公募し、今年度内に指定する予定。実現すれば、新規の国立公園指定は1987年の釧路湿原国立公園以来で、31番目。

 石原伸晃環境相は21日の閣議後記者会見で「地域振興も図りながら、利用と環境保全を両立していくことが肝要だ」と述べた。 【阿部周一】

・8月15日(木)   毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/area/mie/news/20130815ddlk24040058000c.html 

 鯨船: 荒波、攻防再現 四日市で始まる /三重   毎日新聞 2013年08月15日 地方版

 捕鯨の様子をきらびやかな船形の山車で再現する四日市市富田地区の「鯨船」(国指定重要無形民俗文化財)が14日始まった。

 保存会によると、大漁と魚の供養を祈願して江戸時代から始まった。今年は地区にある4台の山車のうち、北島組の「神社丸」と中島組の「神徳丸」、古川町の「権現丸」が各町内を出発した。

 山車には「羽刺(はざ)し」と呼ばれる子どもが乗り込んで捕鯨の様子を再現する。この日は、法被姿の男衆約50人が山車を左右に大きく傾けて荒波にもまれる船を表現、攻防の末に暴れる鯨が射止められると、見物人から拍手が起きた。

 15日には同市富田の鳥出神社で3台の山車が「宮練り」を繰り広げる。【佐野裕】

・8月10日(土)   産経新聞インターネットニュースより。

 http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130810/waf13081008130003-n1.htm 

 小型鯨類の追い込み漁を前に 「反捕鯨」 活動の妨害に対応 和歌山・太地で合同訓練  2013.8.10 08:13

 伝統的な小型鯨類の追い込み漁が来月1日から始まるのを前に、和歌山県警と第5管区海上保安本部は9日、太地町で反捕鯨団体による妨害活動を想定した合同訓練を行った。約140人が参加し、違法行為への対応や連携を確認した。

 訓練は、反捕鯨団体の活動家が乗った小型船が漁港内に設置したイルカのいけすに接近し、作業中の飼育員とトラブルになったとの想定で行われ、海保の巡視船からゴムボード2隻が出動。逃走を図った小型船を追跡し、2隻で挟み込むような形で小型船を停止させた。

 また、鯨肉を運ぼうとしたトラックが10人以上の活動家らに妨害されたとの想定の訓練では、路上に寝そべるなどしてトラックの出発を妨害した活動家役の警察官に機動隊員が警告を繰り返し、従わなかった活動家を取り押さえた。

 訓練後、海上保安庁警備救難部の岩本一夫警備課長は「海上保安庁は尖閣諸島を巡る問題に人員を割いている状況だが、太地町内に臨時駐在所を設け、県警と一体となって安全安心を守っていきたい」と述べた。

 追い込み漁は9月1日に解禁され、イルカは来年2月末まで、小型のクジラは同4月末まで行われる。太地いさな組合の松本修一組合長は「昨年は大きなトラブルもなく無事操業ができた。迫力ある訓練は心強い」と話した。

・8月7日(水)   毎日新聞インターネットニュースより。

 http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20130807ddlk35040394000c.html 

 ニュースファイル: 「みすゞ潮彩」 に鯨とビール列車 /山口   毎日新聞 2013年08月07日 地方版

 山陰線を走る観光列車「みすゞ潮彩」に、鯨料理とビールを楽しめる特別列車を走らせる。下関市発着は10月18日、長門市発着は11月24日。下関、長門両市長が下関市内で会談して発表した。具体的な発着駅や料金など詳細は今後決める。また、捕鯨にゆかりの深い両市がともに鯨文化をPRするために公募で決めた「くじらシンボルマーク」の愛称を「らーじくん」に決定した。全国から愛称を公募し、1687人から計2329点の応募があった。 〔下関版〕

・8月3日(土)   産経新聞インターネットニュースより。

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/130803/trd13080318000012-n1.htm 

 夏の到来を告げる味、鯨の 「祝祭」 で沸き返る 千葉・南房総の和田漁港  2013.8.3 18:00

  夏。白い雲。太平洋の波が打ち寄せる。千葉県南房総市の和田漁港が沸き返っていた。祝祭のようだ。体長10・4メートル。巨大なツチクジラが水揚げされたのだ。

 「ヨイ。ヨイ。ヨイ」

 波打ち際。白い長靴をはいた精悍(せいかん)な若者が腕を振り上げ、大声で合図を送る。鉢巻きした外房捕鯨会社の庄司義則社長(52)がウインチを操作する。推定13トンの巨体がゆっくりと解体場へあがってきた。約20人の男たちが大包丁で切り込んでいく。きびきびとした動作。みるみるうちに皮と肉を切り分けていく。

 鯨漁をめぐって、反捕鯨団体が強硬に批判している。だが、和田漁港では解体作業を公開して、堂々と行っている。この日も約50人が熱心に見守っていた。

 解体後、新鮮な肉の即売会が開かれた。1キロ=2500円。住民や業者が行列を作り、3キロ、5キロの肉塊を買い求める。地元の主婦は「しぐれ煮か、ステーキにすると、おいしいよ。鯨を食べないと、夏が来た気がしない」とにっこり笑った。

 南房総では鯨漁が夏の到来を告げるようだ。

 ■夜明けの漁場

 外房捕鯨会社は、捕鯨船「第51純友(じゅんとも)丸」(全長25メートル、30トン)を所有している。2年前、建造した新鋭船だ。船首に捕鯨砲。乗組員6人が鯨を追う。

 捕鯨船は未明に出港。夜明け前、房総半島沖の漁場に到着する。高さ10メートルの見張り台に上り、双眼鏡で鯨を探す。視界は8キロに及ぶ。発見。だが、鯨はエンジン音に気づくと海中深く、潜る。40分ほど潜水したまま素早く逃げる。見失うことも多いという。

 「また、海が荒れると操船できない。2週間、1頭も捕れないこともあります」と庄司社長は語る。それだけに捕獲した日の喜びは大きい。和田漁港には、人があふれ、笑顔が広がる。

 ■伝統漁法

 房総半島では江戸時代から捕鯨が行われていた。醍醐組という捕鯨組織があり、漁民たちが集団で捕っていた。肉は食用、油は燃料、血は薬用、歯は工芸品、骨は肥料ーと余すところなく、使い切っていたという。

 今でも和田漁港の他、網走(北海道)、鮎川(宮城県)、太地(和歌山県)に捕鯨基地がある。ただし、1年間に捕獲する鯨は制限されている。和田漁港では漁期の夏、ツチクジラ26頭に限って捕獲している。

 「捕鯨非難の声もある。だが、私たちは伝統漁業の一環として捕鯨を続け、海の幸をいただいている。日本の食文化を守る。誇りをもって堂々と鯨を獲ります」と庄司社長は語る。

 料理店「くじら家」(同市和田町花園)で昼食をとった。熱々の鯨カツをいただく。驚くほど柔らかく、うまみがある。堪能して帰路についた。JR和田浦駅の近く。下校中の小学生3人組と出会った。質問してみた。

 ークジラを食べますか

 「食べる」「好き」「おいしい」。子供たちは屈託なく笑った。南房総には、鯨の食文化が確かに息づいていることを実感した。

 (塩塚保、写真も)

 ■和田漁港 JR内房線和田浦駅から徒歩約15分。外房捕鯨会社((電)0470・47・3211)が和田漁港を拠点にして捕鯨を行っている。6月下旬から8月下旬までの漁期中、房総半島沖で26頭のツチクジラを捕獲する。捕獲した翌日、解体する。解体日時は「外房捕鯨」のホームページで検索できる。

 

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