2014年度の私の授業



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 私の授業は、Gコード科目 (全学共通科目) だけでなく、人文学部向けの授業もあらゆる学部の学生に開かれています。 授業内容に興味のある学生は所属学部に関係なく歓迎しますので、どうぞ取りに来て下さい。 

 ただし 「同時限の自学部授業を取り損ねたので」 というような学生はお断りしておりますので、やる気を示すために1回目の授業から来ることを条件としています。



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第T期(4月〜9月)

(1)Gコード科目 (全学共通科目)


@ 西洋文学 L I  (水1: 全学部全学年向け)

 【授業概要】 ドイツの文学作品を読みながら、ドイツやヨーロッパの文化、文学作品の構造と読み方、現代日本との接点など、さまざまな問題を考えていきます。
 本講義では、20世紀前半を代表する作家トーマス・マンの代表的な作品2編を読みながら、ドイツおよび広くヨーロッパ一般の文学や芸術への理解を深めることを目標とします。

 【聴講許可について】 学務情報システムで登録しただけでは聴講許可は出しません。 最初の授業 (第1週の授業) にこの授業について説明しますので、遅刻しないように来て説明を聞いて下さい。 また聴講希望者数が定員を上回っている場合は抽選をしますが、抽選の方法についても最初の授業で説明します。 以上の説明を聞かない学生は、聴講意志がないものと見なされ不利な扱いを受けますので、注意して下さい。

 【成績評価】 レポート2回によります。 レポートでは授業で学んだことを提示すると同時に、自分独自の意見を示すことが求められます。 また、引用であることを明示しないで書物やサイトの文章をそのまま写した場合は盗作と見なして最終評価を0点とします。 レポートを2回とも出さない場合も0点となります。 レポートの書き方や提出法については2週目の授業でプリントを配布しますので、必ず受け取って下さい。 このプリントを読まないと成績評価を受けるに際して不利になります。

 【注意】 出席はとりませんが、授業中の私語2回で聴講許可取消とします。 ドイツ語を履修している必要はありません。 

 【テクスト】 トーマス・マン 『トニオ・クレーゲル、ヴェニスに死す(新潮文庫)

 

A 国際教養演習 (月2: 全学部全学年向け)

 【授業概要】 大学生になったら、広く世界に目を向けて、海外事情や国際問題について関心を持ち理解を深めていくことが大切です。 海外事情を学び、あわせて先進国なら常識の防衛戦略について学び、国際問題に対する大人の考え方を涵養します。

 今期のこの演習は「戦争と軍事」をテーマとします。戦争は誰にとっても嫌なものですが、「平和!」と叫べば戦争がなくなるわけではありません。平和は大切だと分かっていても、人類史上戦争が根絶されたことはありませんでした。なぜか。もしかすると、人類という存在そのものが戦争を必要としているからではないか。この演習ではそうした根源的な問題を含め、戦争と軍事について様々な角度から学習していきます。

・石川明人『戦争は人間的な営みである 戦争文化試論』(並木書房)1500円+税  なぜ人は戦争をするのか、という根本的な問題を追求した本。

・秦郁彦『慰安婦と戦場の性』(新潮社)1600円+税  韓国のいわゆる従軍慰安婦が政治問題化していますが、戦前戦中は売春が合法であったことを含め、基本的な知識を押さえておかないとこの問題は語れません。

・菅原出『民間軍事会社の内幕』(ちくま文庫)820円+税  かつて戦争は国家が税金を使って行うものでしたが、最近は民営化が目立ちます。その実態を知るために。

・永冶ベックマン啓子『息子がドイツの徴兵制から学んだこと』(祥伝社新書)780円+税 日本とともに第二次世界大戦の敗戦国となったドイツですが、最近まで徴兵制がありました。ドイツ人と結婚した日本女性が、息子の兵役体験やドイツの徴兵制について語った本を読んで、兵役のあり方について考えます。 

・森本敏+石破茂+西修『国防軍とは何か』(幻冬舎ルネッサンス新書)857円+税  最後は日本の軍事について考えます。戦後は超大国アメリカの傘下で平和を享受してきた日本ですが、中国の経済・軍事大国化によって状況は変化しています。自国の防衛について責任をもって語れる大人になるために。

 【聴講受付についての注意】 やる気のある学生のための少人数の演習ですので、「他の科目が取れたらやめよう」 という学生の登録はお断りします。

 【授業についての注意】 演習ですので、受講者は毎回決められた分量のテクストをあらかじめ読んでくることと、自分の意見を述べることを求められます。授業中発言しない人は欠席と見なされます。

 【授業の進め方】 使用テキストに挙げられた文献を順次読んでいきます。 授業では、まずレポーター学生にテクストのあらかじめ指定された箇所について内容要約と問題提起をしてもらい、それを皮切りに全員で討論を行います。

 【成績評価】 授業中の発言の回数および内容(50%)、レポーターとしての有能性(20%)、最終レポート(30%)

 

B メディア・表現文化概説 (月6: 経済学部夜間主コース1年生、ほか)

 【授業概要】 メディアと表現文化の現在について、いつくかのトピックスを取り上げて考察する。 原理論的なところから始めて、映画や写真、思想や演劇など具体例について考察し、現代文化に関する複合的な視点を学ぶ。

 この授業は、以下の4人の先生と三浦が分担して半年間講義を行う形式をとります。 三浦は7−9回目を担当し、「戦後日本の評論家」というテーマを扱います。 他の担当教員は、番場俊、斉藤陽一、猪俣賢司、甲斐義明の先生方です。

 【評価】 三浦担当分は、期末レポートによります。

 【使用テキスト】 すべてプリントを配布します。 福田恒存、柄谷行人、西尾幹二を取り上げる予定。

 

(2)人文学部向け

C 人文総合演習 (木4: 人文学部1年生向け、ただし他学部生も若干受け入れる)

  【授業概要】 大学生になったら広く海外に目を向けて、海外事情や国際問題について関心を持ち理解を深めていくことが大切。かりに日本の文化や歴史を専攻するにしても、海外の文化や社会を知らなければ自国のことだって本当には分かるはずがないのですから。本演習では、海外の歴史・文化・社会について書かれた新書を5冊読み、広い視野と多面的な問題意識を養っていきます。

 【授業の進め方】 毎回レポーターを指名し、テキストのあらかじめ決められた箇所についてまとめと問題提起をしてもらい、それに基づいて全員で議論を行います。 受講者全員があらかじめ決められた分量のテキストを読んでこなくてはなりません。

 【授業計画】

1. 長坂道子『「モザイク一家」の国境なき人生 パパはイラク系ユダヤ人、ママはモルモン教アメリカ人、妻は日本人、そして子どもは……』(光文社新書)800円+税   日本人の国際結婚は今では珍しくありませんが、本書はそのせいで複雑な世界事情を垣間見ることになった日本女性の半生記。国際化って、簡単じゃないんですよね。

2. 平岩俊司『北朝鮮 変貌を続ける独裁国家』(中公新書)820円+税   お隣の北朝鮮は何かとニュース種になりますが、かの国の歴史をきちんとふまえておくことは、今後のアジア情勢を考えるときには欠かせない作業です。

3. 中島さおり『なぜフランスでは子どもが増えるのか フランス女性のライフスタイル』(講談社現代新書)740円+税   現在の日本がかかえる最大の問題は少子化です。先進国の中ではフランスの出生率が高いとされていますが、フランスの政策を真似ることは賢明なのか、そもそも可能なのか、その辺を考えながら読んでいきましょう。

4. 上杉忍『アメリカ黒人の歴史 奴隷貿易からオバマ大統領まで』(中公新書) 820円+税   今でこそオバマ氏が大統領になっているアメリカですが、かつては黒人差別がまかり通っていました。その歴史をきちんと学びましょう。

5. 岩切正介『ヨーロッパの庭園 美の楽園をめぐる旅』(中公新書) 880円+税   芸術にも色々ありますが、庭園もその一つ。ガーデニングに興味のある方もない方も、本書を読むことでヨーロッパ芸術の一端に触れることができるはずです。 

 【成績評価】 平常点60%、レポート2回各20%。平常点は、出席、発言の回数と質、レポーターとしての有能さで決定。

 

D  表現文化論演習 (3年生以上向け: 火2)

 【授業概要】 ユートピアとディストピア(逆ユートピア)をテーマにします。

 人間はしばしばユートピア(本来は「どこにもない場所」の意味だが、理想郷を表す言葉として定着している)、を構想し小説などの形でそれを表現してきました。また、逆に「こうなったら困る」世界(ディストピア)をも表現してきました。この演習では過去のユートピア・ディストピア作品を熟読して、人間が社会や世界の理想像(および反面教師像)をどのように思い描いてきたかを勉強します。ユートピアとディストピアは、現代文化においてもアニメやマンガ、ライトノベルなどにしばしば登場します。先人たちの作品を読んでおくことは現代文化の理解にもつながっていくのです。

 第1期は、まず『ガリヴァー旅行記』を読みます。小人国や巨人国の話としてはご存じの向きも多いでしょうが、大人向けの完訳本を読んだ人はあまりいないのではないでしょうか。宮崎駿のアニメに転用されている「ラピュタ」も、もともとはガリヴァーが訪れる国の一つ。ユートピア・ディストピア譚としてこの物語を精読するところから授業を始めます。 

 【学習について】 毎回レポーターを指名し、あらかじめ決められた箇所についてまとめと問題提起をしてもらい、それに基づいて全員で議論を行います。受講者全員があらかじめ決められた分量を読んでこなくてはなりません。

 【授業計画】 テキストに掲げられた文献を、毎回70〜100ページくらいのペースで読んでいきます。

 【成績評価】 授業中の発言の回数および内容(50%)、レポーターとしての有能性(20%)、最終レポート(30%)

 【テクスト】 スウィフト『ガリヴァー旅行記』(岩波文庫)、サミュエル・バトラー『エレホン』(岩波文庫)、オーウェル『動物農場』(角川文庫)

 

(3)大学院現代社会文化研究科・前期課程向け

E ディスクール論特論 (月5)

 【授業概要】 ハンナ・アーレントのアイヒマン論を読みます。

 アイヒマンはナチス親衛隊の幹部として、第二次大戦中に多数のユダヤ人を収容所送りにしました。戦後は南米に逃亡していましたが、1960年に発見されてイスラエルに送られ、裁判により死刑となっています。 この裁判を傍聴したユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントは、『イェルサレムのアイヒマン』を著して、アイヒマンは極悪人ではなく小心な役人に過ぎないと述べ、ユダヤ人の憤激を買い、論争ともなりました。このいきさつについては2013年に映画化もなされ、新潟でも遅れて2014年の2月から3月にかけて上映されています。

 この授業ではアーレントの著書を読みながら彼女の主張を正しく理解し、合わせてホロコーストが生じた原因について改めて考えてみたいと思います。 なお、使用テキストに挙げたアーレントの著書を精読したあと何を読むかは、受講生と相談の上で決定します。

 【授業の進め方】 毎回レポーターを指名し、あらかじめ決められた箇所についてまとめと問題提起をしてもらい、それに基づいて全員で議論を行います。受講者全員があらかじめ決められた分量を読んでこなくてはなりません。毎回50ページ前後進みます。

 【評価の方法】  平常点(授業中の発言の回数および内容、レポーターとしての有能性)70%、最終レポート30%

 【使用テクスト】 ハンナ・アーレント『イェルサレムのアイヒマン』(みすず書房)、ハンナ・アーレント『アイヒマン論争』(みすず書房)

 【備考】 この授業をとりたいが曜限に不都合があるという学生がいる場合は、相談に応じます。

 

F ディスクール論演習 (金2)

 【授業概要】 ミステリー(推理小説、探偵小説)を学術的に研究します。

 かつてはいわゆる純文学だけが学術の対象とされていましたが、昨今は大衆向けの娯楽小説などもしばしば研究者によって取り上げられています。

 ここでは日本の変格探偵小説(本格探偵小説のアンチテーゼとしての命名)に関する研究書、および欧米のミステリーに登場する女探偵についての評論を読みます。前者は日本の探偵小説史をたどりつつミステリーが持つ多様な可能性について、後者は広く欧米のミステリーをたどりつつ社会の変遷やフェミニズムとの関係について、研究と考察の材料を提供してくれるでしょう。

 【授業の進め方】 毎回レポーターを指名し、あらかじめ決められた箇所についてまとめと問題提起をしてもらい、それに基づいて全員で議論を行います。受講者全員があらかじめ決められた分量を読んでこなくてはなりません。毎回50ページ前後進みます。

 【評価の方法】 平常点(授業中の発言の回数および内容、レポーターとしての有能性)70%、最終レポート30%

 【使用テクスト】 谷口基『変格探偵小説入門』(岩波書店)、キャスリーン・グレゴリー・クライン(青木由紀子訳)『女探偵大研究』(晶文社)

 【備考】 この授業をとりたいが曜限に不都合があるという学生がいる場合は、相談に応じます。

 

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第U期(10月〜3月)

 

(1)Gコード科目 (全学共通科目)

@ 西洋文学 L II (水1: 全学部全学年向け)

 【授業概要】 ドイツ語圏の文学作品を読みながら、ドイツやヨーロッパの文化と社会、文学作品の構造と読み方、近代文芸思潮、現代日本との接点など、さまざまな問題を考えていきます。

 今回は、近代(18−20世紀)のドイツ文学作品に登場する女性に焦点を当てて講義を行います。といってもフェミニズムではなく、さまざまな女性キャラクターを紹介してその境遇や性格や生き方について考えながら、とかく堅いイメージがあるドイツ文学に親しんでもらおうというものです。

 【登録上の注意】  学務情報システムに登録しただけでは聴講許可は出しません。 最初の授業 (第一週の授業) でこの授業について説明しますので、必ず遅刻せずに出席して説明を聞いて下さい。 また聴講希望者数が定員を上回っている場合は抽選をしますが、抽選の方法についても最初の授業で説明します。 以上の説明を聞かない学生は、聴講意志がないものと見なされ不利な扱いを受けますので、注意して下さい。

 【履修上の注意】 講義形式ですので予習は必要ありませんが、授業中の私語2回で聴講許可取り消しとします。ドイツ語を履修している必要はありません。

 【授業計画】

 1. はじめに
 2.-5 グリルパルツァー『サッフォー』
 6.-9 ハインリヒ・マン『奇蹟』
 10.-12. ヨーゼフ・ロート『酔いどれ聖者の伝説』
 13.-14. インゲボルク・バッハマン『ゴモラへの一歩』
 15. まとめ

 【評価の方法】 レポート2回によります。 レポートでは授業で学んだことをふまえながらも、自分独自の意見を示すことも求められます。 レポートの書き方と提出法については2回目の授業でプリントを配布しますので、必ず受け取って下さい。 このプリントを読まないと成績評価を受けるに際して不利になります。 また、引用であることを明示しないで書物やサイトの文章をそのまま写した場合は盗作と見なして最終評価を0点とします。 レポートを2回とも出さない場合も0点となります。

 【テクスト】 三浦淳 『夢のようにはかない女の肖像』(同学社)、1500円+税、 ほかプリント配布

 

A 文学読解演習 (月2: 人文学部以外を優先、学年不問、定員に満たない時は人文学部生も受け入れます)

 日本と外国とを問わず、有名文学作品を少人数 (定員15名) の演習形式で読んでいく授業です。 文学的素養を身につけるとともに、文学の読解力、そして自分がどう読んだかを文章化する能力を涵養します。

 【対象学部】 人文学部以外。 ただし定員に満たない場合は人文学部生も受け入れます。

 【登録上の注意】 やる気のある学生のみを対象とした少人数の授業ですから、「他の科目が取れたらやめよう」 という学生の登録はお断りします。

 【授業上の注意】 使用テクストに挙げた作品を、4〜5回程度かけて全員で読んでいきます。 授業では、あらかじめ決められた分量についてまずレポーターが要約と問題提起を行い、それを受けて全員で議論します。 したがって、受講者は全員が毎回決められた分量をあらかじめ読んでくる必要があります。

 【成績評価】  授業中の発言の回数および内容(50%)、レポーターとしての有能性(20%)、最終レポート(30%)

 【テクスト】 谷崎潤一郎『痴人の愛』(新潮文庫)
724円、アベ・プレヴォー『マノン・レスコー』(新潮文庫)529円、オースティン『自負と偏見』(新潮文庫)843

 

(2)人文学部向け

B テクスト文化論 (木3: 3年生以上向け)

 【授業概要】 「差別語」 問題をとりあげます。 何気なく使った言葉が 「差別」 と言われることがあります。 マスコミなどでは使用できない用語が決められています。 この授業では差別語問題の歴史と現状を紹介し、そこに含まれる様々な問題を検討した上で、最終的にはそもそも 「差別」 とは何なのか、なぜ言論の自由は近代社会の最大の権利なのかを考察していきます。 そして、「これは差別語だから」 と言われて 「ああ、そうか」 と順応するのではなく、自分の頭で差別語や差別について考察できるようにすることを目標とします。

 【登録の条件】 人文学部以外の学生も受け入れますが、第1回 (第1週) の授業に出席した者に限ります。

 【学習上の注意】 配布したプリントは、自分でファイルを用意して毎回持参すること。またレポートについてのプリントも配布するので、保存しておくこと。

 【授業計画】  テクストを読みながら差別語問題の歴史を紹介していきます。
  1.-2. 差別語糾弾はいつどのように始まったか
  3.-4. 放送局などの用語規制
  5. 刑法39条の問題
  6.-7. 『ピノキオ』 回収問題
  8. 放送禁止歌
  9.-10. 『ちびくろサンボ』 絶版問題
  11. 『政治的に正しいおとぎ話』
  12.-14. 筒井康隆断筆問題
  15. 「言論の自由」 はなぜ最も大切な原則なのか

 【成績評価】 出席20%、2回のレポート各40%。 なお私語は減点の対象になります。

 【テクスト】 すべてプリントを配布。


 

C 表現文化論基礎演習B (金2: 2年生以上向け)

 「SFを学ぶ」 をテーマとします。 SF (サイエンス・フィクション) は、ヴェルヌの 『月世界旅行』 やウェルズの 『タイム・マシン』 を嚆矢として世界中で愛好されるようになりました。 また小説以外の映画やマンガといったメディアに対しても、原作になるなどして影響を与えています。 この授業ではSFの歴史や代表的な作品を学び、映画やマンガを論じるための基礎知識を涵養します。 また、テキスト2冊を読み終えた後は、学生諸君の希望に基づき有名作品を選んで読んでいく予定です。 SFの基礎知識を習得し、映画やマンガを含むフィクション全般を論じるための学力を向上させることを目標とします。

 【授業の進め方と注意】 毎回レポーターを指名し、テキストのあらかじめ決められた箇所についてまとめと問題提起をしてもらい、それに基づいて全員で議論を行います。 受講者全員があらかじめ決められた分量のテキストを読んでこなくてはなりません。 テキストに掲げられた文献を、毎回60〜90ページくらいのペースで読んでいきます。

 【成績評価】 授業中の発言の回数および内容 (50%)、レポーターとしての有能性 (20%)、最終レポート (30%)

 【テクスト】 笠井潔 『SFとは何か』(NHKブックス)品切れにつきプリント、 長山靖生 『戦後SF事件史 日本的想像力の70年』(河出書房新社)1620円

 

D 表現文化論演習 (火2: 3年生以上向け)

 【授業概要】 第1期に引き続き、ユートピアとディストピア(逆ユートピア)をテーマとします。(授業のコンセプトは第1期と同じですから、そちらを読んで下さい。)

 第2期は、まずシラノ・ド・ベルジュラックの『日月両世界旅行記』を読みます。シラノの名は、ロスタンの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』(剣に強く文才もあるが大鼻で醜い男シラノが、言葉につたない美男の恋を手助けするお話)で有名ですが、実在の作家であり、ユートピア物語を書いているのです。理想郷は地球のみならず宇宙にもあるという想像力は、17世紀に生きたこの作家にもすでにあったのですね。

 【授業の進め方と注意】 毎回レポーターを指名し、あらかじめ決められた箇所についてまとめと問題提起をしてもらい、それに基づいて全員で議論を行います。受講者全員があらかじめ決められた分量を読んでこなくてはなりません。 テクストに掲げられた文献を、毎回70〜100ページくらいのペースで読んでいきます。

 【成績評価】 授業中の発言の回数および内容 (50%)、レポーターとしての有能性 (20%)、最終レポート (30%)

 【テクスト】 シラノ・ド・ベルジュラック『日月両世界旅行記』(岩波文庫)、ウィリアム・モリス『ユートピアだより』(岩波文庫、川端康雄による新訳)、ゴールディング『蝿の王』(新潮文庫)

 

(3)大学院現代社会文化研究科・後期課程向け

E 比較思想論 (水3)

 第一次大戦期からヴァイマル共和国期にかけてのドイツ知識人に関するドイツ語文献を精読します。 なお、邦訳のない文献の原書講読ですので、最低でも独検3級、できれば2級を取得していることが望ましい。

 成績評価: 平常点100%

 使用テクスト: Michael Stark (hg.): Deutsche Intellektuelle 1910-1933. (Verlag Lambert Schneider, 1984)

 

 

 

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