2006年度の私の授業

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2006年7月10日、第2期の 「人文総合演習」 で取り上げる書目が完全に決定しました。  第U期 B をごらんください。(NEW!で表示)

2006年9月15日、第2期の「文化コミュニケーション論演習」の書目が変更になりました。 第U期Dをごらんください。(NEW!で表示)

 

 私の授業は、Gコード科目 (全学共通科目) だけでなく、人文学部向けの授業もあらゆる学部の学生に開かれています。 授業内容に興味のある学生は所属学部に関係なく歓迎しますので、どうぞ取りに来て下さい。 

 ただし 「同時限の自学部授業を取り損ねたので」 というような学生はお断りしておりますので、やる気を示すために1回目の授業から来ることを条件としています。

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第T期(4月〜9月)

(1)Gコード科目 (全学共通科目)

@西洋文学 L I (水1: 全学部全学年向け)

 ドイツの文学作品を読みながら,ドイツやヨーロッパの文化,文学作品の構造と読み方,現代日本との接点など,さまざまな問題を考えていきます。
 本講義では、18世紀・19世紀を代表的する作家ゲーテとシュトルムの小説を取り上げます。
 ドイツおよび広くヨーロッパ一般の文学や芸術への理解を深めることを目標とします。

 [履修上の注意]
 出席はとりませんが,授業中の私語2回で聴講許可取消とします。 ドイツ語を履修している必要はありません。
 学務情報システムに登録しただけで教室に来ない学生には聴講許可は出しませんので,第1回目か遅くとも2回目の授業に顔を出してください。

 テクスト: ゲーテ 『若きウェルテルの悩み』(新潮文庫)、シュトルム『みずうみ』(岩波文庫)

 参考書: 三浦淳 『〈女〉で読むドイツ文学』(新潟日報事業社)

 成績評価は、レポート2回によります。 レポートでは授業で学んだことを提示すると同時に、自分独自の意見を示すことが求められます。

 

A人文総合演習A (木4: 人文学部1年生を主とし、他学部生も受け入れる)

 [概要] 若者を主人公にした小説を何冊か読みます。 日本の作品あり、海外の作品あり、また書かれた時代もそれぞれ違います。 地域と時代の差に注意しながら、若者の生き方の多様な可能性、或いは変わらぬ普遍性を考えていきたいと思います。 また、いずれも名作として定評のある小説ばかりですから、いわゆる 「文学的素養」 を身につけることも目標とします。

 [達成目標] さまざまな時代と地域の小説を読みながら幅広い読解力を涵養し、文学を通して自分なりの生き方を考える力をも養成する。 またレポーターとしての発表の仕方やレポートのまとめ方を身につける。

 [授業の進め方] 授業では、使用テキストに挙げられた文学作品5冊を,それぞれ2ないし3回かけて読んでいきます。 最初にレポーターが内容要約と問題提起を行い、それをもとに全員で議論します。 したがって、全員が毎回、決められた分量を読んでくる必要があります。

 [評価] 平常点 (授業での発言回数と内容,レポーターとしての有能さ) とレポート (2回を予定) によります。

 [使用テキスト]  ツルゲーネフ 『はつ恋』、ゴールズワージー 『林檎の木』、ラディゲ 『ドルジェル伯の舞踏会』、ヘッセ 『デミアン』、カミュ 『異邦人』、三島由紀夫 『仮面の告白』、吉本ばなな 『キッチン』。 いずれも新潮文庫。 なお在庫切れにより一部作品を変更する場合があります。

(2)人文学部向け

B文化コミュニケーション論基礎演習 A (2年次向け: 金2)

 「グリム童話」 をテーマとします。

 最近、グリム童話についての研究が進み、その多様な魅力が見直されています。 ここではグリム童話が学問的にどう捉えられるようになっているかを基礎から学び、単に 「本当は怖い」 にとどまらない作品構造や社会との関係について正確な知識を得ることを心がけます。 また、時間があればメルヒェン一般についても勉強していきたいと思います。

 とりあえずのテクストは、鈴木晶 『グリム童話』(講談社現代新書) ですが、ほかに何冊か読む予定。

 授業では、まずレポーターがテクストについて内容要約と問題提起を行い、それを受けて全員で議論します。 出席者全員があらかじめ決められた分量を読んでくる必要があります。

 評価は、出席、授業中の発言の頻度と内容、レポーターとしての有能さ、最終レポートにより決定。

 

C文化コミュニケーション論演習 (3年次以上向け: 火2)

 「アメリカの実態」 をテーマとします。

 現在の世界は、好むと好まざるに関わらずアメリカ合衆国の動向を考慮しないでは物事が進まなくなっています。 日本も例外ではありません。 しかしアメリカの内部事情は案外知られていないのではないでしょうか。 ここでは世界唯一の超大国の内実を、日本との比較を念頭におきながら勉強していきます。

 アメリカと日本の共通点と相違点を知り、両国の関係を自分なりに考えることができるようにすること、ひいては、外国一般と日本の関係について考察する知的基礎を育成することを目標とします。

 評価は、出席、授業中の発言の頻度と内容、レポーターとしての有能さ、最終レポートにより決定。

 授業では、あらかじめ決められた分量のテクストを全員が読んでくる必要があります。 最初にレポーターから内容要約と問題提起をしてもらい、全員で議論します。

 半年で4ないし5冊のアメリカ論を読んでいきます。 「使用テキスト」 に挙げられたもの以外で学生からのリクエストがあれば (具体的な書名でなくとも、「こういうテーマを扱った本を読みたい」 でも可) 考慮します。

[使用テキスト]  小林至 『不幸に気づかないアメリカ人 幸せに気づかない日本人』(ドリームクエスト)、ホーフシュタッター 『アメリカの反知性主義』(みすず書房)、ほか。

 

(3)大学院現代社会文化研究科・前期課程向け

Dディスクール論特論 (月4)

 文学の中の一分野に、ミステリー (推理小説、探偵小説) があります。  「純文学」 の立場からは娯楽の一種として片づけられがちですが、多くの人間に読まれ、またテレビドラマや映画やコミックなどへも多大な影響を与えています。 また「純文学」 とも意外なつながりを持っています。 この授業では、ミステリーを取り上げ、その歴史および時代との関わり、ジャンルとしての特質などを勉強します。

 授業では、毎回、使用テキストからレポーターが要約・問題提起を行い、それをもとに全員で議論します。

 評価は、授業での発言回数と内容、レポーターとしての仕事ぶり、最終レポートにより決定。

 [使用テキスト] 吉田司雄 『探偵小説と日本近代』(青弓社)、ジャック・デュボア 『探偵小説あるいはモデルニテ』(法政大学出版局)、ほか

 

Eディスクール論演習 (木2)

 「文化資本を考える」 をテーマとします。

 「文化資本」 とは社会学者ブルデューが提唱した概念で、私たちが何気なく選んでいる料理や服装、或いは好きな音楽や絵画は、実は私たちが生まれ育った家族や階級によって決定されているという考え方です。 お金持ちの子女ならフランス料理、貧乏な家に育てばカップ麺―― 端的に言えばそういう差異があらゆる嗜好の領域に見られるのだということ。 

 本演習ではブルデューがこの概念を本格的に展開した主著 『ディスタンクシオン』(全2巻、藤原書店) を精読していきます。

 授業では、レポーターがあらかじめ決められた分量のテクストについて要約と問題提起を行い、それをもとに全員で議論します。

 評価は、授業中の発言回数と内容、レポーターとしての仕事ぶり、最終レポートにより決定。

 

 

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第U期(10月〜3月)

(1)Gコード科目 (全学共通科目)

@西洋文学 L II (水1: 全学部全学年向け)

 ドイツの文学作品を読みながら、ドイツやヨーロッパの文化と社会、文学作品の構造と読み方、19世紀末の思潮、文学と美術の関係、現代日本との接点など、さまざまな問題を考えていきます。
 本講義では、19世紀末から20世紀前半にかけて活動した作家ハインリヒ・マンの短篇小説を取り上げます。

 [授業の予定]

  1.ハインリヒ・マンについて
  2.−4.『奇蹟』を読む
  5.−7.『宝石』を読む
  8.−10.『思い出』を読む
  11.−14.『寄る辺なし』を読む
  15.まとめ

   教科書: 『ハインリヒ・マン短篇集第1巻』(松籟社)¥2800+税

 注意: 出席はとりませんが、授業中の私語2回で聴講許可取消とします。 ドイツ語を履修している必要はありません。

      学務情報システムで登録しただけの学生には聴講許可は出しませんので,必ず1回目か遅くとも2回目の授業に顔を出して下さい。

 評価: レポート2回によります。 レポートでは単に授業で聴いた内容を再現するにとどまらず、自分なりに調べたり考察したりした事柄を書くことが求められます。

 

A鯨とイルカの文化政治学 (月2: 全学部全学年向け)

 捕鯨問題という言葉をご存じでしょうか? かつては少なからぬ国々が捕鯨を行っていました。 やがて捕鯨は衰退に向かい、ある時期から一種のタブー扱いされるようになります。

 一見どうでもよさそうに見えるこの変化には、実は様々な問題が隠されています。 国際政治の問題、民族差別の問題、環境保護に絡むご都合主義の問題、知識人の偏向の問題などなど。

 また私たちが何気なく見ているテレビや映画でイルカ (鯨の一種) が与えられているイメージにも、実はこの問題が関わりを持っているのです。そして日本もこの問題ではかなり大きな役割を演じています。

 本講義では、そうした種々の問題を明らかにし、野生動物保護や環境保護といった美名のもとに何が行われているのかをえぐりだし、真に「地球のために」なることとは何なのかを考えていきます。

 [達成目標] 「環境を守れ」 「野生動物を守れ」 といった単純なスローガンの背後に何が隠されているかを見抜く知性を養うこと。

 [履修上の注意] 学務システムで登録しただけで授業に来ない学生には聴講許可は出しません。 必ず第1回目、遅くとも第2回目の授業に来て下さい。

 [授業計画]
  1.はじめに
  2.−4.捕鯨の歴史と文化
  5.−6.捕鯨問題の推移と現況
  7.−8.捕鯨問題の論じられ方――知識人の偏向
  9.動物観の歴史は差別の歴史でもある
  10.−11.鯨イメージと鯨主義者
  12.−13.イルカ・イメージとイルカ主義者
  14.−15.真に環境と野生動物を守るには

 [成績評価の方法と基準]  レポートによる (2回を予定)。

 [使用テキスト] 大隅清治 『クジラと日本人』(岩波新書)

 

B人文総合演習B (木4: 人文学部1年生を主とし、他学部生も受け入れる)

 [概要] 現代は新書の時代、と言われているのをご存じでしょうか。 以前は岩波、中公、講談社程度しかなかった新書が、最近は沢山の出版社から発行されています。 それだけ手軽に、過去から現代にいたる広範なテーマにアプローチできるようになっているわけです。 本演習では半年で5冊の新書を読み、内外のさまざまな諸問題と取り組んで、知識の幅を広げると同時に、思考力や問題提起能力を涵養していきます。

 [達成目標] 内外の諸問題を幅広く知り、それと自分なりに取り組む能力を育成する。 またレポーターとしての発表の仕方やレポートのまとめ方を身につける。

 [履修上の注意] 毎回決められた分量のテクストを全員が読んでくる必要があります。 扱うテーマは、社会問題、哲学、異文化理解、学問の方法など多岐に渡ります。

 [授業計画] 5冊の新書を順繰りに、授業3回に1冊程度のペースで読んでいきますが、そのうち3冊は 「使用テキスト」 に挙げておきました。 残り2冊は、このシラバスをまとめた2005年12月から授業開始3カ月前の2006年6月までに新しく出た新書の中から選びます。 受講希望者のリクエストも受け付けますので、希望はメールでお寄せください。 その2冊は決まり次第、この 「授業関係のページ」 で発表します (2006年7月上旬を予定)。

 [使用テキスト]
  ロナルド・ドーア 『働くということ――グローバル化と労働の新しい意味』 (中公新書)
  西尾幹二 『ニーチェとの対話――ツァラトゥストラ私評』 (講談社現代新書)
  東ゆみこ 『猫はなぜ絞首台に登ったか』 (光文社新書)
NEW! 上記3冊に加えて、最近出た新書から選んだ2冊が下記のように決定しました。

  筆坂秀世 『日本共産党』(新潮新書、2006年4月)、 加藤徹 『漢文の素養――誰が日本文化をつくったのか?』(光文社新書、2006年2月)

 

 

(2)人文学部向け

Cテクスト文化基礎論 (火2: 2年次以上向け、旧カリキュラムでは芸術コミュニケーション基礎論U)

 「音楽と文字テクスト」 をテーマとします。 音楽評論を読みながら、音楽と文字テクストの関わりを考え、あわせてクラシック音楽の素養を身につけることをめざします。

[履修上の注意] 人文学部以外の学生も歓迎しますが、第1回目の授業に出た者のみ聴講を許可します。 授業中の私語は減点の対象となります。

  授業では、音楽評論を読みながら、扱われている音楽、関連する音楽を聴いていきます。

 成績評価は、出席、および2回のレポートによる。

 テクスト: 吉田秀和、スヴァトスラフ・リヒテル、E・T・A・ホフマンなどを予定。 テクストはすべてプリントして配布。

 

Dテクスト文化論B  (金3: 3年次以上向け、旧カリキュラムではテクスト批評論U)

 差別語問題を取り上げます。

 何の気なしに使った言葉が 「差別語だ」 と言われることがあります。 また、マスコミには用語規制があり、使えない言葉がリストアップされています。 どういう経緯で用語規制がなされるようになったのか、その歴史をたどると共に、差別語とは何なのか、そしてそもそも 「差別」 とは何なのかを考えていきます。

 「差別」 と 「差別語」 を、既定概念として受け入れるのではなく、自分の頭で考えて、自分なりの価値観を持てるようにすることを目標とします。

 [注意] 人文学部以外の学生は、第1回目の授業に出た者に限り聴講を許可します。 授業中の私語は減点の対象となります。

 評価は、出席と2回のレポートによります。 私語は減点の対象となります。

 [使用テキスト] 『「差別用語」』(汐文社)、ほか、すべてプリント予定。

 

E文化コミュニケーション論演習  (火2: 3年次以上向け)

 貴族について勉強します。 民主主義の世の中では「だれもが平等」が建前のはずですが、英国には貴族制度が厳然として存在し、日本でも皇族は普通の国民とは違う扱いを受け、戦前は華族制度がありました。 また王室制度は今なお世界各地で存続しています。

 ここではヨーロッパと日本の貴族制度を勉強し、平等原理だけでは片づかない人間の本質に迫ってみたいと思います。

 ヨーロッパと日本の貴族制度に関する知識を得、貴族や身分といったものが近現代社会の中でどのような役割を果たし得るのかを勉強することにより、平等原理だけでは片づかない社会や人間の本質を自分なりに洞察する力を涵養することを目標とします。

 授業では、まずレポーターがテクストについて内容要約と問題提起を行い、それを受けて全員で議論します。 出席者全員があらかじめ決められた分量を読んでくる必要があります。

 教科書: 小林章夫 『イギリス貴族』(講談社現代新書)、浅見雅男 『華族誕生』(リブロポート)、ほか。

NEW! 予定書目が変更になりました。 上記図書が品切れになっていたり、最近優れた本が出たりしたことによります。 次の2冊を生協の教科書売場で購入して下さい。 

 海保真夫『イギリスの大貴族』(平凡社新書、税込み定価756円)、小田部雄次『華族』(中公新書、税込み定価987円)

 評価は、出席、授業中の発言の頻度と内容、レポーターとしての有能さ、最終レポートにより決定。

 

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